EMC RepliStor Tips スケジュールオプションの効果的な使い方について
RepliStorの初期状態ではスケジュール設定がされていません。
つまり常にレプリケーションが動作している状態です。
これに対して、スケジュールオプションを使用すると、設定したスケジュールにしたがってレプリケーションを制御できるようになります。
RepliStorのスケジュールオプションでは、次の4つの制御を実行することができます。
1.更新の一時停止
ソースサイト(コピー元)で発生した更新データをターゲットサイト(コピー先)のデータディレクトリで保留し、実データには反映させない。
→ ターゲットのデータを更新前(1世代前)の状態にしておくことができます。最新のデータと更新前のデータを見比べることがある場合に有効です。
2.サイト転送の停止
ソースサイトで発生した更新データをターゲットサイトに送らず、ソースのデータディレクトリで保持する。
→ ソース、ターゲット間で実データの転送が停止し、RepliStorで使用する帯域を限りなく少なくできます。
3.転送の停止
ソースサイトで発生した更新データをターゲットサイトに送らず、ソースのデータディレクトリで保持する。
さらにソース、ターゲット間でハートビート通信も停止する。
→ サイト転送の停止に加え、ハートビート通信も停止するため、より多くの帯域を確保できます。
4.スロットル
ソース、ターゲット間での帯域の制限をおこないます。
→ RepliStorで使用する帯域を制御することにより、他のアプリケーションでのネットワーク通信を確保します。
例えば、次のような要求がある場合に、スケジュールオプションを使用することが有効です。
・業務時間内はサーバーの負荷とネットワークトラフィックの増加を避けるため、RepliStorによるレプリケーションを動作させたくない。レプリケーションは業務時間外に処理させたい。
・ソースとターゲット間のネットワーク線が細く、RepliStorで帯域を占有させると困るため、業務時間内はスロットルを使用して帯域を制御したい。
例として、午前9時から午後5時まで毎日スケジュールを組む場合は以下のように設定します。