Drobo FS ファーストインプレッション [ソフト編]

Drobo FS のファーストインプレッションの続きです。

Drobo FS を制御するには Drobo Dashboard の 1.7.0 以降が必要となりますが、この記事を執筆時点では最新版の Drobo Dashboard ソフトウェアは 米Data Robotics 社のサポートサイトには公開されていません (これは 該当ソフトウェアに特定機種用の新機能しか追加されていない場合には一般公開しない、という Data Robotics 社の方針によるものです)。
このため、Drobo FS に対応した最新版の Drobo Dashboard を入手するには製品に付属している リソースCDを使用するか、Drobo サポート用の FTPサイトから入手する必要があります。

Drobo Dashboard 初期状態

Drobo FS をネットワークに接続し、 Drobo Dashboard を起動すると上記のような画面が表示されます。
Drobo FS は初期設定時点で自動的に内部ハードディスクを 単一の16TiB のExt3 パーティションとして初期化し、設定ファイル類を Ext3 パーティション上に展開します (DroboShare では設定ファイルは内部FLASHメモリ内に保存されていましたが、FSではハードディスク上に保存されます)。
Ext3 パーティション初期化と同時に Public と DroboApps というマウントポイントが生成され、ネットワーク上にて共有されます。

いままでの Drobo シリーズでは仮想ボリュームを区分けしたり、パーティションを作成することが可能でしたが、Drobo FSは純粋なNAS装置ですのでパーティションやボリュームという概念が無く、総容量をそれぞれの共有フォルダで共同運用していくことになります。

高度な制御 - Drobo-FS

Drobo シリーズ共通の 「高度な設定」画面です。Drobo FSのシリアル番号やファームウェアバージョンが確認できます。
Drobo FW800+DroboShare のコンボの場合は Drobo FW800 と DroboShare のファームウェアバージョンが個別に確認できましたが、Drobo FSでは一体化しているためファームウェアのバージョン表示も一つです。

「Drobo FS 設定」から「設定」をクリックすると Drobo FS 固有の機能の設定画面が表示されます。


Drobo FS 設定 - 一般

Drobo FS の一般設定画面です。

Drobo FS の冗長モード

Drobo FSの冗長化モードの切り替えができます。冗長化モードの切り替えは運用中にも可能なため、RAID-6 状態でディスク容量が不足してきた場合に RAID-5状態に切り替えることによって一時的に一台分のハードディスクの容量を開放することが可能です。

  • シングルディスク冗長化 (RAID-5 相当)
  • デュアルディスク冗長化 (RAID-6 相当)

ディスクドライブスピンダウン
Drobo FSがスタンバイ状態に入るまでの時間を 15分~1日の間隔 (もしくは無し) に指定できます。

この Drobo のランプを暗くする
Drobo FSのステータスランプの輝度を下げることができます。


Drobo FS 設定 - ネットワーク

Drobo FS 名 / ワークグループ
Drobo FS の NETBIOS 名とワークグループを指定できます。

IP設定の自動・手動設定
Drobo FS の IPアドレスを設定できます。

MTU サイズ (高度ユーザー)
Gigabit ネットワーク上でのJumbo Frameのフレームサイズを 1,500 ~ 9,000バイト の範囲で指定できます。


Drobo FS 設定 - 管理

Admin ユーザー
Drobo FSの管理権限ユーザーの IDとパスワードを設定できます。
ID/パスワードを設定すると Drobo Dashboard 経由で Drobo FS に接続する際や DroboApps 共有フォルダに接続する際に設定したパスワードが必要になります。

DroboApps
DroboApps 共有を有効にして DroboApps が追加できるようになります。
Drobo FSにはNAS化部分に汎用的なプログラムを実行できる Linux OS と 512MBのメモリが搭載されています。DroboApps を追加することにより、Drobo FSに追加のサーバ機能を持たせることができます。


Drobo FS 設定 - 管理

ユーザー
Drobo FS共有へアクセス権限を設定する際の ユーザーID とパスワードを設定できます。
ユーザーの追加

共有
追加の共有フォルダの設定と、アクセス権限のあるユーザーの一覧を指定できます。
ユーザー毎に読み取り権限限定なのか、書き込み・削除も行えるのかを設定できます。
アクセスしたいユーザーの選択


Drobo FS 設定 - アラート

Drobo FS の電子メールアラートを 有効・無効 にする
Drobo FS は従来の Drobo シリーズと異なり、単体で警告メールの送信が可能になっています。
この画面で 電子メールアラートを有効にした場合は Drobo FSからの直接メール送信、
電子メールアラートを無効にした場合は Drobo Dashboard 経由のメール送信が可能となります。

対応言語は 英語、フランス語、ドイツ語、日本語です。