初!『奥武蔵ウルトラマラソン』

真夏の祭典「奥武蔵ウルトラマラソン」が先週行われ、無事に完走しました。

そもそも「ウルトラマラソンって何?」と聞かれますが、フルマラソン(42.195キロ)より長い距離の大会のことを指すそうです。この奥武蔵ウルトラマラソンは埼玉県入間郡の全長77キロの起伏を繰り返すタフなコースです。
コース

 

今回初めてウルトラに参加したのですが、国内の有名なウルトラマラソンは、以下のような大会があります。 

  サロマ湖ウルトラマラソン 
  チャレンジ富士五湖 
  四万十川ウルトラマラソン  

距離を聞くと皆さんに拒絶されそうですが、私のランニング仲間は「夏のお祭り」感覚でこの大会をエントリしているようでした。そして、ウルトラマラソンを熱く語るランニング仲間の勢いに乗って私もエントリをしてしまいました。とにかく距離が長いのと、真夏に開催されるということで暑さが気になり、また、レース中の栄養や水分補給が心配事でした。距離と暑さは試走を繰り返すしかないと思い、7月は週末せっせと奥武蔵に通いました。補給については約3キロ毎に設営されているエイドステーションで十分と聞いたので、アミノ酸系サプリと飴等を用意し水分補給のタイミングを忘れないようにしました。

フルマラソンと違い、ウルトラのスタートは皆でワイワイ写真を撮ったり和やかな雰囲気で、今から77キロ走ろうという人たちにはとても見えませんでした。朝7時のスタート号砲を聞いても、先が長~いのでおしゃべりをしながらゆっくりなペースです。24箇所あるエイドステーションは全制覇しました。エイドステーションには、水、氷、スポーツドリンク、コーラ、レモンソーダ、コーヒー。おにぎり、おかゆ、御素麺、おしるこ、黒糖パン、かき氷等、豊富な種類につい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまい、エイド滞在時間が長くなってしまいます。

嬉しいことにこの大会は折り返しのコースなので、折り返してくる仲間とエールを交換できます。知らないランナーも大きな声で「ナイスラン!」「楽しんで~!」「頑張ってくださーい」等、掛け声をかけてくれるので元気がでます。それが、丁度辛くなる30キロ~50キロの区間なので、「次は誰が来るかな―?」なんてワクワクして観戦している感覚で気がまぎれました。

レース終盤はコース上を走るランナーもまばらになり、自分以外前後にはランナーがいないという状況もありました。ここでは、コースの真ん中を走るように心掛けました。苦しくなると端に寄って走ってしまうそうです。なぜならコースの端を走ると、木やガードレール等、目に映るものの動きが、真ん中を走っている時よりも速く感じ、前に進んでいる感がある為だそうです。そして、道の脇は平らではなく必ず傾いているので、この状態で走ると自然にゆがんだ走りになり痛みの原因になってしまうのだそうです。あと、残り2.3キロ。山中コースは終わり、日差しを背に受け、ゴールに向かって残っている全エネルギーを振り絞って走ります。そして77キロ、感動のゴール!ウルトラのゴールは一人一人にゴールテープを用意してくれます。

長ーい一日を終え感想は・・・、苦しいというより、むしろとても楽しく感動的でした。ウルトラにハマっていく友達の気持ちがわかったような気がします。そして意外だったのが翌日も普通に生活できるということです。歩けなくなるのかと思っていましたが、筋肉痛とウェアの擦れのみで他に故障はありません。また来年エントリしたいと思える大会でした。