EMC AutoStart Tips データソースの応答確認回数を変更する
AutoStartのミラーデータソースは、下記2つの項目により常に監視されており、何らかの異常を1度検知すると即フェイルオーバーが発動される仕様となっています。
・ドライバーによるI/O監視
・レスポンス監視
ドライバーによるI/O監視とは、ミラードライバー(VincaMV.sys)によりHDDのI/Oがチェックされています。
レスポンス監視とは、ミラードライブ上にFT_RESPONSE_TESTフォルダが作成され、このフォルダに対して書き込み、読み取りが1分間隔で1分のタイムアウト値をもってチェックされています。
ドライバーによる監視の場合、HDDへの直接的なI/Oエラーが検知されるため即フェイルオーバーになることは問題ありません。
しかし、レスポンス監視の場合、NTFS上のオブジェクトに対しての応答を監視しているため、例えば負荷が高いサーバーの場合、たまたまタイムアウト値を過ぎてしまう可能性があります。その時に即フェイルオーバーが発動してしまうとあまり好ましいとは言えません。
今回は、レスポンス監視によって「No Response」とステータス判断されたときの確認回数を増やす設定をご紹介いたします。
設定方法
*この設定は、ミラーデータソースのみ有効で、データソースが停止した状態でのみ変更可能となります。
- AutoStartのコンソールのツリービューから、データソースを選択します。
- [Advanced]タブを選択します。
- [Variable]フィールドに、『FT_MAX_ALLOWED_FAILURE_COUNT』を入力します。
- [Value]フィールドに回数を入力します。
- SetをクリックしてからApplyをクリックします。
図のように、3回の「No Response」を検知するとフェイルオーバーが発動されるようになります。