PerfectDisk と サーバOS

PefectDisk 10 バナー

日ごろからデータの入れ替えが頻繁に発生するデスクトップOSに対して、オペレーターが直接日々の操作を行わないサーバOSでのデフラグの重要性は見落とされがちです。特にネットワーク越しでアクセスしているシステムの場合は複数のボトルネックが存在しうるため、フラグメント発生によって徐々にサーバの性能が低下しても原因に気づくことは容易ではありません。


ファイルシステムのフラグメントはOSインストール直後から始まる!

NTFSファイルシステム上でのファイルやフォルダのフラグメントはOSインストール直後から発生します。OSの追加機能のインストール、WindowsUpdate 等によるアップデートファイルのインストールなどにより既存のファイルが変更されると変更内容に応じてファイルシステム内に一時的な空き領域が発生し、この空き領域が別のファイルによって埋め立てられるとその場所に収まりきらなかった分がフラグメントとして散開してしまいます。

以下は一般的なOSインストール直後のフラグメント状況です:

Windows Server 2003 R2 SP2 インストール直後のドライブマップWindows Server 2003 R2 SP2 インストール直後の分析結果

OSインストール直後の時点でファイルのフラグメント数が 9,000 を超えており、2000個以上のファイル(全体の22%以上)がフラグメントしていることが確認できます。
この環境にさらに WindowsUpdate を全て適用すると以下のような状態になります:

WindowsUpdate 適用後のドライブマップWindowsUpdate 適用後の分析結果

このように OS をインストールしてアップデートを適用するだけでハードディスクはフラグメントし、最適なパフォーマンスを実現することができなくなってしまいます。


サーバ機能毎のフラグメントの影響と処理性能の低下

サーバ上で稼動する情報サービスには Microsoft Exchange Server に等に代表される メールサーバ、Microsoft SQL Server / Oracle Database / MySQL / PostgresSQL 等の各種データベースサーバ、Apache / IIS 等のアプリケーションサーバやウェブサーバ、共有ファイルの配信やバックアップデータを管理するファイルサーバなどの色々なサービスが存在します。これらの情報サービスは大量のデータをハードディスク上に保存しているため、フラグメントによる影響を受けてしまいます。


Microsoft SQL Server

  • Microsoft SQL Server は索引情報をメモリ上で管理する中規模の高機能データベースサーバです。
  • データベースファイル内の情報更新については強いフラグメント耐性をもっており、データベースの情報更新でフラグメントが発生することはあまりありません。
  • ただし、トランザクションログやバックアップファイル等の場合は情報が常に追記されていくためファイルシステムレベルでのフラグメントが頻繁に発生し、処理速度の低下が発生してしまいます。
  • また、データベースファイル内の空き領域が足りなくなった場合はデータベースファイルの拡張が自動的に行われますが、この際にフラグメントしたトランザクションログやバックアップファイルを巻き込んでデータベースファイル自体にもフラグメントが発生してしまいます。

NetJapan PerfectDisk Server Edition ではMicrosoft SQL Serverの各種ファイルのデフラグに対応しています。


Oracle Database の場合

  • Oracle Database はハードディスク上でデータを管理する大規模データベースサーバです。
  • 情報検索用の索引がメモリ内に収まりきらないことが多いため、データの検索の際には頻繁にハードディスクにアクセスします。このため、大容量テーブル全体の情報検索の場合、検索速度はファイルシステムのフラグメント状況に直結します。

NetJapan PerfectDisk Server Edition ではOracle Database の各種ファイルのデフラグに対応しています。


Micorosft Internet Information Server

  • Internet Information Service は Windows OS に標準搭載されている Web サーバです。
  • IIS 自体はファイルシステム上のデータを送信しているだけですので独自のデータ管理は行っていません (IIS メタベースを除く)。
    このため、ディスクキャッシュに納まりきらない大容量のファイルを複数個並列して送信する場合にファイルシステム上でフラグメントが発生しているとディスクアクセス数が増大してしまいパフォーマンスが低下します。
  • また、IISによって生成されるウェブサーバのアクセスログは常にファイルが拡張されるため大量のフラグメントが発生してしまいます。
    アクセスログのフラグメントはアクセスログを用いるアクセス解析やログの圧縮操作等のパフォーマンス低下に直結するため複数のサイトを提供しており、複数のアクセスログが同時に拡張されるような環境では注意が必要です。

NetJapan PerfectDisk Server Edition ではMicrosoft Internet Information Server の各種ファイルのデフラグに対応しています。


Microsoft Exchange Server Logo

  • Microsoft Exchange サーバの場合はメールデータはあらかじめ固定容量でディスク領域を確保済みのデータストアに保存されています。
  • データストア自体は一度ディスク領域が確保されると容量の拡張・縮小を常時行わないため新たなフラグメントの発生は抑制されるように設計されていますが、Microsoft Exchangeサーバはファイルシステムレベルでのフラグメントには対応できませんのでデータストアが予めフラグメントしていた場合や容量拡張のためにデータストアが新たに作成された場合はフラグメントによる速度低下が発生してしまいます。
  • また、スパムメールの様な頻繁に登録・削除が行われる項目がデータストア内で頻繁に更新されるとファイルシステムへのフラグメントは発生しなくても、データストア内の索引にフラグメントが発生し、処理速度が低下してしまいます。

NetJapan PerfectDisk Exchange Server Edition ではExchange Serverのeseutilを実行することによりデータストア内の索引情報や未使用領域を最適化し、同時にファイルシステムを最適化することによりExchange Server本来の複雑な最適化手順を使わずとも全自動でサーバの最適化が可能です。


NetJapan PerfectDisk Server Editionの特徴

NetJapan PerfectDisk Server Edition には以下のようなサーバでの使用に適した特徴があります。

  • PerfectDisk は Windows API による安全なデフラグに対応しています。
  • PerfectDisk は ファイルの再配置による最適化を行います。
    ほとんど変更がされないファイルはディスクの前方に固めて、頻繁に更新されるファイルの場合はファイルの拡張が効率よく行えるようにディスクの空き領域の近くに配置します。
  • PerfectDisk は単なるファイルのデフラグだけではなく、ディスクの空き領域を再配置することにより各種データファイルの拡張時に新たなフラグメントが発生することを防止します。
    また、空き領域の再配置を行うことによって作業用の空き領域が極端に少ない状況でもシングルパスでのデフラグを可能にしています。
  • PerfectDisk はシングルパス型のデフラグに対応しています。
    ファイルシステム内の情報を何度も繰り返し移動するマルチパス型のデフラグソフトと異なり、PerfectDisk は一回のデフラグ処理でファイルと空き領域をまとめて最適化します。このため、マルチパス型よりも短時間で最適化作業を完了でき、またディスクの空き領域も最適化して新たなフラグメントの発生を抑制するためマルチパス型のように常時実行状態に置く必要がありません。
  • PerfectDisk はネットワーク上での管理が可能です。
    Windows 標準搭載のデフラグ機能と異なり、PerfectDisk はネットワーク経由でのフラグメント状況の確認や、デフラグスケジュールの設定が可能です。
    (より多くのPerfectDisk クライアントを管理するにはNetJapan PerfectDisk 10 Enterprise Console が便利です)
  • PerfectDisk はより空き領域でもデフラグが可能です。
    マルチパス型のデフラグソフトは一般的にファイルシステム内に20%以上の空き領域が必要ですが、PerfectDisk の高度なデフラグエンジンはたった5%の空き領域でもデフラグが可能です。
  • PerfectDisk はMFTやシステムファイルのデフラグに対応しています。
    NTFSファイルシステムでは1クラスタに満たない小さなファイルやファイルシステム管理上の重要情報は MFT 上で管理しています。PerfectDisk は MFTの最適化に対応しています。
  • PerfectDisk はフォルダ構造の最適化に対応しています。
    大量のファイルが追加されたフォルダの場合はフォルダの設定情報自体にフラグメントが発生してしまい、ファイル一覧の取得が遅くなる場合があります。PerfectDisk はフォルダ構造の最適化に標準で対応しています。
  • PerfectDisk はGUI無しインストール、及び コマンドライン(CLI)からの操作に対応しています。
    PerfectDisk のデフラグ機能を外部スクリプトから制御したり、GUI操作とCLI操作を併用できる等 管理オプションが充実しています。
  • PerfectDisk は大容量ファイルシステムに対応しています。
    PerfectDisk は数テラバイト規模の大容量ファイルシステム、フラグメント数が数百万件に及んだ環境をシングルパスでデフラグ可能です。
  • PerfectDisk はMicrosoft推奨のMFTの再配置基準に対応しています。
    MicrosoftはMFTをディスクの中央に再配置することにより 5%~10%の処理効率の向上があるとしていますが、PerfectDiskはMicrosoft推奨の再配置基準に対応しています。
  • (PerfectDisk Exchange Server Editionのみ) PerfectDisk Exchange Server Edition は Exchange Server のデータストアの最適化に対応しています。
    データストアとファイルシステムの双方を最適化することによりデータストア内のフラグメントによって失われた処理効率を復旧します。
  • (NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware のみ) PerfectDisk 2008 for VMware はVMware の仮想ハードディスク内のホスト側からのデフラグに対応しています。
  • (NetJapan PerfectDisk 10 for vSphere ESX のみ) PerfectDisk 10 for vSphere ESX は VMware ESX/ESXi のゲストOS内で稼動している PerfectDisk の統制に対応しています。
    他のゲストOSやホストOSがファイルシステムを多用している場合にデフラグ処理を抑制することによりディスクアクセスの輻輳を防止することができます。
    NetJapan PerfectDisk 10 for vSphere ESX はホストOS単位のライセンスとなるため ゲストOS毎にライセンスを購入する必要はありません。
  • (NetJapan PerfectDisk 10 for Hyper-V のみ) PerfectDisk 10 for Hyper-V は Windows Server 2008 / Hyper-V Server のゲストOS内で稼動している PerfectDisk の統制に対応しています。
    他のゲストOSやホストOSがファイルシステムを多用している場合にデフラグ処理を抑制することによりディスクアクセスの輻輳を防止することができます。
    NetJapan PerfectDisk 10 for Hyper-V はホストOS単位のライセンスとなるため ゲストOS毎にライセンスを購入する必要はありません。

その他のリソース