低コストでシステムのDR対策を実現「ActiveImage Protector 2018 Update for RDX」のご紹介
今回は、低コストで実現するシステムのDR対策(災害復旧対策)として、「ActiveImage Protector 2018 Update for RDX」の活用例について紹介します。
近年の度重なる集中豪雨や台風による水害などの自然災害、火災、ランサムウェアに代表されるコンピュータウイルスは事業継続を脅かす脅威になっています。これらの災害時に、迅速な復旧による事業継続のシナリオを確保するためには、バックアップによるシステムやデータの保護は必要不可欠といえます。
しかし、災害によってすべてのバックアップデータが一気に消失したら、業務継続はもちろんですが、企業としての信頼を損なう可能性があります。このため、バックアップデータをリモートサイトやクラウドストレージなど安全な場所に保管するための対策が必要になります。ただし、膨大なバックアップデータをネットワーク経由で転送するための高速な回線やバックアップ保存先の大容量のストレージなど設備が必要となることから、限られた予算の中で対策を実現することは依然として重要な課題となっています。
災害復旧対策の1つの現実解
DR対策として、タンベルグデータ社のRDXをバックアップ保存先として使用する専用バックアップツール「ActiveImage Protector for RDX」について活用例を交えて紹介していきます。
◇ ActiveImage Protector for RDXの特長
① シンプルなバックアップ構成
ActiveImage Protector for RDXは、WindowsおよびLinuxサーバーに、USBに接続したRDX装置(*1)にシステムおよびデータを丸ごと簡単にバックアップできます。また、大容量のサーバーやNASについては、複数のRDXカートリッジを1つのカートリッジとして使用することも可能な最大8つのRDXカートリッジを搭載可能なiSCSI接続のRDX装置も利用できます。
* 1:RDX(Removable Disk Exchange system)とは
DDSやDATテープの代替を主な目的に開発されたHDDを内蔵したカートリッジをRDXドライブに着脱して使用するバックアップ装置です。小型で軽量なカートリッジは非常に頑丈な設計で、持ち運び・外部保管に適しているので災害対策もできるバックアップ装置です。
② バックアップデータを暗号化して安全に外部保管が可能
RDXカートリッジは、可搬性や外部保管にすぐれていますので、高速なネットワーク接続や高価な保管先のストレージが無くても、定期的にRDXカートリッジを取り外してリモートサイトへの搬送や耐火金庫に保管して、バックアップデータを災害から安全に保護することができます。また、不測の事態にはRDXカートリッジを手でもって安全な場所に避難するだけでもバックアップデータを保護することができるのです。さらに、ActiveImage Protector for RDXは、バックアップデータを暗号化してRDXカートリッジに保存する機能を搭載していますので外部保管も安心です。
③ 自動イジェクト機能によるバックアップデータのオフライン化
ランサムウェアはネットワークを介して感染を広げることから、ネットワークに接続されているストレージのバックアップデータまで暗号化される可能性があります。この点を考慮すると、バックアップ保存先はネットワークから完全に隔離できる媒体を選択することも有効な対策となります。
ActiveImage Protector for RDXは、バックアップ終了後など以下のタイミングでRDXカートリッジを自動的にイジェクトしてオフラインにする機能を搭載しています。これにより、RDXカートリッジを取り外し忘れるというミスをなくすことで、バックアップデータの損失やウィルス感染のリスクを軽減することができます。
・週単位: 特定曜日の最後のバックアップ完了後
・日単位: 毎日特定の時間
・バックアップ終了後: 毎回バックアップ完了後
◇ 最後に
自然災害、火災、ウィルスなどの災害に対して、100%未然に防ぐことは不可能であることを考慮すると、日々のバックアップ運用はもちろんですが、バックアップデータの保護も重要となります。しかし、バックアップデータの保護対策まで手が回らず後回しになっているケースが多いのではないでしょうか。
今回、DR対策として低コストで簡単に導入できる「ActiveImage Protector for RDX」を検討いただければ幸いです。
参考情報
・ActiveImage Protector for RDX 製品紹介サイト