Wasabi Hot Cloud Storageへのバックアップイメージレプリケーション

Wasabi Hot Cloud Storageは、Wasabi Technologies, Inc.社(Wasabi社)が提供するクラウドストレージのサービスです。

Amazon S3準拠のオブジェクトストレージですので、S3対応アプリケーションで使用する事が可能です。

ActiveImage Protector(AIP)に搭載されているイメージレプリケーション機能でデータ(イメージ)をAmazon S3にレプリケーションして保存していますが、Wasabi Hot Cloud Storageにもイメージをレプリケーションすることができるのかを、Wasabi社のウェブで30日間の試用版を申込み、試してみました。その設定方法をここで紹介します。

1.Wasabi Hot Cloud Storage試用版の申込み

Wasabi社の公式サイト(https://wasabi.com/)で申込みフォームに情報を記入して送信したら、Wasabi Supportからのメールが届きます。

2.Wasabi Hot Cloud Storageのアカウントの作成

メール本文の「Create Account」ボタンをクリックし、Wasabi Hot Cloud Storageのアカウントを作成します。パスワードを設定してから、サインアップします。

3.Wasabi Hot Cloud Storageのパケットとアクセスキーの作成

「パケット」をクリックし、パケットを作成します。バケット名を作成する際に、小文字または数字で始める必要があるので、ご注意ください。バケット名は「aip-backup」としました。

バケットを作るときにリージョンの選択が必要です。ここでは日本から最も近い「us-west-1」を選択しました。あとはデフォルトのままウィザードを進めましょう。

パケットの下に、フォルダを作成することも可能です。ここでは、「test1」のフォルダを作成しました。

次は、「アクセスキー」を選択、新しいアクセスキーを作成します。ここで表示されている「アクセスキー」と「秘密鍵」をメモしておきましょう。

4.イメージのレプリケーション先の設定

ActiveImage Protectorのコンソールでイメージのレプリケーション先を設定します。

プロトコルをAmazon S3に指定し、取得したWasabi Hot Cloud Storageの「アクセスキー」と「秘密鍵」を入力します。「プロバイダーを指定する」を有効にしてWasabiの情報を指定します。「エンドポイント」には「s3.us-west-1.wasabisys.com」と入力します。

Wasabi Hot Cloud Storageサービスへの接続に成功すると、ツリーが表示され、レプリケーション先のバケット/フォルダを指定し、「適用」または「設定終了」をクリックします。

タスク終了後、設定したレプリケーション先にAIPバックアップイメージが保存されているかを確認します。

Wasabi Hot Cloud Storageサービスは新しいサービスですので、商用サービス向けへの利用はまだ心配な点があるかもしれませんが、しばらくは個人レベルで利用しようと思います。

By Sales YBS