初チャレンジ100

久しぶりの更新となってしまいました。
そして、先日、人生初100キロマラソン(柴又100K)にチャレンジしてきました!

5月の練習量からして出走は無理だと判断し、DNS(Did Not Start)を決めていましたが、偶然会社で、100キロより長い距離をチャレンジした方の話を聞いて、すごーく刺激され、「やっぱりはじめから諦めるのは性に合わないな」と1週間前に出走することにしました。そこからの準備がもう大変!仕事が終わると御徒町のアートスポーツに足を運び、スタッフさんに色々質問して、SPF50のウェアやサプリやヘッドライト等色々買いこみ、足りないものは翌日買いたしに行ったり。土壇場で走っても仕方ないので、アイテムでいかに快適にどこまで進めるかを想像して準備しました。

柴又の情緒豊かな下町を抜けた江戸川の河川敷が会場です。当日は、フルマラソンと違って、ゆったり穏やかな雰囲気でスタート前のトイレ渋滞も焦りはありません。身体が重くスピードが全く出ませんが、仲間と一緒に楽しく走り始めます。20キロ付近では余りの暑さに頭が痛くなり、リタイヤも考えましたが、この大会は60キロの種目もあり、トップの選手が折り返してきていて、代わり映えのしない河川敷のコースにスパイスを利かせてくれたおかげで、いつの間にか頭痛が消えて、楽しく走れます。

折り返しの45キロ付近までは、年配の男性と暫く話しながら並走というか、引っ張って頂き、ウルトラマラソンの素晴らしさを語ってくれました。そうこうしている内に、柴又をスタートして、埼玉、茨城と江戸川沿いに北上して踏ん張りどころの折り返し地点まで来ました。スタート前に預けたピックアップバックを引き取とるも、気分はここがゴール。5月の走行距離は20キロぐらいなんですから、カラダは悲鳴をあげています。ここではキュウリやトマト、バナナを頂いて、茨城県五霞町のイメージキャラクター「ごかりん」と一緒に写真を撮ったり、ピックアップバックに忍ばせておいたご褒美的なお菓子を取り出して、座り込んで食べたり、ゆっくり休憩しました。すると意外と元気が戻ってきたので、「じゃあ、後5キロ進んで50キロまで行こうかな」と思い、ジェルや、BCAA等の粉をウエストポーチに入れてエイドを後にします。

50キロ地点でもまだ進めそうと判断し、60キロで終わろう、と決め進んだのですが、風が強くって、キモチもカラダも限界じゃ!と歩き始めてしまいました。暫く歩いて、たくさんのランナーが私の横を通って行きます。走っている姿もみんな辛そう。というか、私自身、歩く方が足が痛くって辛い。ということで、超ゆっくりですがまた走り始めました。するとあら不思議、走れるものですね。この辺りにくると会話はしなくとも、他のランナーが顔見知りというか、後ろ姿見知り?というか見覚えあるランナーが結構増えて、お互い抜いたり抜かれたり。でも、マラソンで言うとこの「抜かれたから抜き返す!」的な挑戦的な気持ちは無く、「今、前に進めるんだね、頑張って!後で復活して追い付くから」といった勝手に仲間的感覚なエールを送っていました。この区間が一番つらかったかな。

60キロ地点に着くころには、復活していてまだいけそうな気がしたので、ノリノリナンバーを聞きながら走ります。もう、相棒iPod miniがなかったら、ここまで絶対に耐えられなかったと思います。この大会のエイドは食べ物が寂しく、ランナーは口々にお腹が空いた!と言っていましたが、ラーメンエイド☆があって、後半初めての固形物が体にしみこんでいきます。とっても美味しく頂きました。70キロ地点のエイドスタッフさんに「他のランナーと違ってまだまだ元気があるから大丈夫、完走できるよ。」って言って頂きましたが、ここでやめることにしました。意外と元気な自分が嫌でしたが、朝の8時にスタートして、時は既に18時近く。暗くなり始めて、寒くなる中であと30キロを4時間進むのは無理があるかなと思いましたし、故障するのが怖かったのでこの判断は正しかったと思います。

収容バスに乗って会場に戻ると風がすごーく冷たくって、まだまだ走っているランナーを見て感動しました。ウルトラマラソンは「潰れても復活する」と聞いていましたが、同じような感覚があり、準備をして挑めば私でも100キロは完走できるんじゃないかなという確信を得ました。完走したらご褒美としてマンダリン オリエンタルのアフタヌーンティーに行こうと決めていましたが、友達も途中リタイヤとなったので次回に持ち越しです。こうして、私の初100キロチャレンジは苦い思い出となりました。