ライプツィヒからKONICHIWA!
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ネットジャパンは、2014年から欧州市場にも進出して、グローバル戦略を展開しています。自社で開発したバックアップ製品が国内だけでなく、日本から遠く離れた国の人達にも使われていると思うと、何かわくわくします。ネットジャパン製品の欧州での販売は、NetJapan Europeのマーケティング、営業、サポート力で支えられています。今回のブログでは、NetJapan Europeのドイツ、ライプツィヒ・オフィスでテクニカルエンジニアとして、日々、Webinarやロードショウ(ライブセミナー)の講師として活躍しているMartin Wideraさんからのお便りを紹介します。
最近日経新聞で読んだ記事によりますと、Martinさんが住んでいるライプツィヒは、今年はライプツィヒの史料初出から1000年目という記念の年で、ライプツィヒ千年祭が行われるため、活気に溢れているそうです。
Martinさんはクラッシック音楽が趣味だそうで、私とは日独のクラッシック音楽情報のやりとりを度々行っています。それでは、Martinさんの登場です。
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皆さん、こんにちは!マルティンと申します。昨年NetJapan Europeが設立された時からテクニカルコンサルタントとして、ドイツのライプツィヒ・オフィスで働いています。
私は1986年生まれの28歳ですが、この時代は、私も家族もDDR(ドイツ民主共和国、1949年~1990年、いわゆる旧東ドイツ)に住んでいました。
旧東ドイツの政府は、ドイツの伝統的なクラッシック音楽を積極的に広めたり、その伝統的なものの上に作曲家が新しい音楽を創造できるようにと、投資してくれる国家でした。そのため、ライプツィヒでは、クラッシック音楽愛好家には、たまらなく魅力的な場所がたくさんあります。まずコンサートホールのライプツィヒ・ゲヴァントハウス(Gewandhaus zu Leipzig)があります。ここは、1743年結成の世界最古の市民階級オーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団の本拠地です。現在のゲヴァントハウスのコンサートホールは第3代目で、東ドイツ時代に建設されました。
そこから徒歩で数分のところにメンデルスゾーンハウス(Mendelsohn Haus)があります。メンデルスゾーンが暮らした家で、現在はメンデルスゾーンの博物館になっています。
ここには演奏会用のスペースもあり、私も頻繁にコンサートに行っています。下の写真のピアノの背景にあるタペストリーの絵はメンデルスゾーンが描いたものです。彼は、音楽だけでなく、絵画の才能もあったのです。彼の水彩画はたくさん残っています。
なんと、NetJapanのドイツオフィスは、メンデルスゾーンハウスのすぐ隣りにあるのです!私とマーケティング部のAnnaさんと一緒にメンデルスゾーンハウスの庭で、お昼休みに写真を撮りました。
ライプツィヒは、昔から有名な作曲家が住む街としても知られています。 例えばヨハン・ゼバスティアン・バッハは、1723年~1750年に、フェリックス・メンデルスゾーンは、1835年~1847年にライプツィヒに住んでいました。ロベルト・シューマンやグスタフ・マーラーは、メンデルスゾーンと同様、ライプツィヒで音楽を勉強しました。メンデルスゾーンはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者も務めていました。リチャード・ワグナーもライプツィヒの生まれです。
ライプツィヒ市民のクラッシック音楽に対する強い思いは、昔からずっと変わらず、現在でもクラッシック音楽に関連するフェスティバル、博物館、学校や大学などがたくさんあります。
音楽行事としては、6月に行われるバッハ音楽祭(Bach-Fest)、そしてワーグナー音楽祭(Wagner-Festtage in Leipzig)がライプツィヒで開催されます。夏には、エアレーベン(Air-Leben)(ドイツ語の“Erleben“=体験という言葉から来たもので、”Air”=オープンエア+”Leben”=人生という意味)というイベントも開催されます。エアレーベンは、大規模な無料の屋外クラッシックコンサートで、クラッシック音楽ファンだけではなく、老いも若きも一緒になって、至福のひとときを過ごせる素晴らしいイベントです。
ライプツィヒの歴史は、音楽だけではありません。トーマス教会(Thomaskirche)をはじめ、たくさんの由緒ある教会や建造物があります。
そして、ライプツィヒのシンボルとも言える、ヨーロッパでは最大の記念碑があるのです。
それが諸国民の戦い記念碑(Völkerschlachtdenkmal)です。この地で繰り広げられた諸国民戦争(ライプツィヒの戦い)を記念するもので、1813年10月、ナポレオン軍とプロイセン・ロシア・オーストリア・スウェーデン連合軍がライプツィヒにて激突し、これに敗れた皇帝ナポレオンのヨーロッパ支配が幕を閉じるという世界史上、有名な戦いです。記念碑はその戦後100年となる1913年に建設されました。高さは91メートル、展望台に上がるまで500段もある巨大建造物です。展望台からはライプツィヒの街が一望できます。特にこの記念碑の夜景は、圧巻です。
私はライプツィヒに住み始めてから4年になります。(その前はライプツィヒの近くの小さな街に住んでいました)私にとってはドイツの何処よりもライプツィヒがもっとも美しい街だと思っています。夏にドイツに来る機会があれば、是非数日ライプツィヒで過ごしてみてください!