Interop レポート
皆様こんにちは。プロダクト エバンジェリスト(自称)の駒澤です。さる 2015年6月10日から12日にかけての3日間、幕張メッセを会場として開催されていました「Interop Tokyo 2015」に出展される QNAP 様のご支援にかけつけてまいりましたので、そちらを含めて熱気あふれる会場の御様子を御紹介したいとおもいます。よろしくおねがいします。
QNAP 様ブースでは、QNAP 御関係者様と、弊社とおなじく支援にいらしていたテックウィンド様、フォースメディア様、ユニスター様の御関係者様と、まずは笑顔で名刺交換の後、QNAP 様の NAS 製品の特長・優位点・機能概要・ラインナップなど、さまざまな観点から詳細に御質問させていただき、商品知識全般を頭に叩き込みました。皆様、営業職としてプロフェッショナルな方々ばかりですので、製品の魅力を際立たせるトーク、デモンストレーション技術とも大変参考にも刺激にもなりました。あらためまして、皆さまありがとうございました。
注: QNAP様のブース。マルチメディア関連のデモや製品紹介の動画を、Turbo NAS に接続した大型モニタ上で直接おこなっています。このブースには、純粋なPCは一台もありません。
ところで、弊社が今回、ご支援にお伺いしました主な目的はこちらです。
こちらの、Turbo NASで利用可能な「Virtualization Station」の機能と、弊社製品の「ActiveImage Protector」 と併用することで、バックアップイメージの作成とあわせて、上記のバックアップのレプリカを VMware vSphere の仮想ゲストマシンとして構成してしまう製品「vStandby AIP (開発中)」を、QNAP ブースをご訪問いただいたお客様にあわせて御紹介させていただきました。「ActiveImage Protector」・「vStandby AIP (開発中)」ともに、物理・仮想を問わず、Windows オペレーティングシステムにセットアップして利用いただける完全なソフトウェア製品になりますが、それでは、QNAP 様の NAS とどのような接点があるの?コラボレーションの効果があるの?という点ですが、つづけてその疑問にお答えします。
QNAP 様の Turbo NAS では、「Virtualization Station」という名称の機能が利用可能です。この機能は、Intel 系 CPU が搭載されたモデル全般で利用可能なのですが、なんと、NAS を仮想マシンのハイパーバイザーとして構築することができるのです。仮想化について、少しお詳しい方であればピンとくると思いますが、要はNAS 上に Windows や Linux をセットアップして稼働させるということが可能になります!NAS 上で Windows や Linux が動くとどんな利点があるのか―という疑問については、まさに QANP 様の製品情報サイトに解説がありますのでご覧いただければと思いますが、
[Virtualization Station – 利点]
<https://www.qnap.com/event/station/jp/virtualization.php?content=benefits>
その中から一部を御紹介しますと、こんな感じです。
「Turbo NASのVirtualization Stationを利用すれば、1台のTurbo NAS上に作成された複数の仮想マシンを管理して、管理者は異なるオペレーティングシステムで複数のアプリケーションを実行できます。
管理者の生産性は上がり、VM 経由でファイルとデータに直接アクセスすることで帯域幅を節約し、セキュリティが高まります。」
上記を要約・脚色すると、NAS を単なるデータの保存先として利用するだけでなく、ユーザーデータを参照・編集するアプリケーションの動作環境をあわせて NAS 上に確保することで、たとえば個人情報を含むデータなど、取り扱いがセンシティブなデータの参照や編集作業を、データをNAS の外に持ち出し・ダウンロードすることなく、NAS 上にセットアップした仮想ゲストマシン上の OS・アプリケーション上で完結することで、セキュリティの向上が実現できるということですね!(長くなってすみません!)
さて、こちらの Virtualization Station の機能と、「vStandby AIP (開発中)」を組み合わせると・・・vStandby AIP を NAS 上で稼働させることができるということになります。これにより NAS の役割と利用価値を何倍にもすることができるのにお気付きでしょうか。従来は NAS は、ユーザーデータの保存先として機能するだけでしたが、NAS 上で稼働する Windows に vStandby AIP をセットアップいただくことで、NAS を保存先として利用することに加えて、保存されたバックアップイメージファイルの、VMware vSphere の仮想ゲストマシンへのコンバージョン・P2V の処理を、物理的なハードウェアとしてはTurbo NAS 単体で実現・完結することができるのです。下記が動作イメージです!
ということで、Interop では、ブース内の Virtualization Station のコーナーに立って、Virtualization Station の機能に興味を持たれてお立ち寄りになられたお客様に、同機能の利点を上記のように御説明差し上げると共に、弊社製品を御紹介してまいりました。おつかれさまでした。
Interop の会場は、メッセ内のホール5から7の、3つのホールに跨って開催されており、多種多様なブースや興味深い新技術、実装、デモンストレーション、プロトタイプなど無数にありました。ぜひとも御紹介差し上げたいのですが、今回は QNAP 様と弊社製品の御紹介で結構なボリュームになってしまいましたので、機会がありましたらブース外についてはまた次回にでも。長々とお読みいただきありがとうございました!