Symantec Management Consoleが遅いと感じた時の対処

Client Management Suite や Deployment Solution 7.1 を使用する場合、重要なツールである、Symantec Management Console。例えばDeployemtn Solution 7.1を使う場合に全てを同じサーバーで処理しようとすると、Deployment Solution自身にPXE Server、更にSQL ServerとIISも動作させるので、ちょっと動作が重たく感じる場合もあるかもしれません。そこで、 Symantec Management Consoleが遅いと感じた時の対処方法をいくつかご紹介します。

まずはServer OSのチューニング
もちろん、コンソールからアクセスされるサーバー自身の動作が遅ければ、いくら回線が早かろうが、ブラウザの表示速度が速かろうが、コンソールの動作は遅くなります。まずはサーバーのパフォーマンスを確認してみてください。時々、見かけるユーザーの環境でサーバーへメモリをたくさん積んでるのにサーバーOSが32ビットなままなケースがあります。Windows 2000 Server、Windows Server 2003、Windows Server 2008を使用していて、物理メモリを4GBよりも多く積んでいるのに32bit版を使用されている場合は物理メモリ拡張を有効にする事でサーバーのパフォーマンスが上がる場合があります。 以下のサイトを参考に設定できます。

物理アドレス拡張PAEを強制的に有効にする


SQL Serverのチューニング

Deployment Solutionはジョブが実行されていない時も管理対象クライアントと通信を行って、様々な情報をサーバー側で保存します。その為に使用されるのがSQL Serverです。Symantec Management Consoleでどんなページを開くときでも、必ずと言っていい程、このSQL Serverへアクセスされ、情報が引き出されてから表示されるわけです。従って、SQL Serverが遅いとコンソールが遅くなってしまう場合があります。
SQL Serverの開発元であるマイクロソフトでは SQL Serverのチューニングの為にデータベースエンジンチューニングアドバイザを用意しています。以下サイトでチュートリアルがあります。

チュートリアル:データベース エンジン チューニング アドバイザ


IISとIEのチューニング

残りはWeb ServerであるIISとそこへアクセスするブラウザのIEです。IISではHTTP圧縮が使用できます。使用されるネットワークの帯域が狭い場合にパフォーマンスが向上する場合があります。また、ネットワーク帯域が充分なのにサーバーのパフォーマンスが悪い場合には逆にHTTP圧縮を使用しない事でパフォーマンスが向上する場合もあります。

IIS7でHTTP圧縮を構成する

Symantec Management Consoleを使用する場合はブラウザでActiveXコントロールの動作が必要ですので、ブラウザは必ずIEになります。IEのパフォーマンスを上げるには色々なケースで色々な方法があります。今回は実際に効果のあったIE8での方法をひとつだけご紹介します。IE8のインターネットオプションから [全般]タブ>[タブ]の[設定]ボタン>  [タブグループを有効にする]チェックボックスをOFFにします。設定変更を有効にするにはIEの再起動が必要です。
この設定をしただけでIE8の動作がずいぶん軽くなりました。もちろんIE8でタブをグループ分けして管理されている場合などは、管理できなくなりますのでご注意ください。

Symantec Management Console が遅いと感じられた時には、どこがボトルネックになっているのかを見極めて、そこへ対処していただく事で問題が解決できる場合があります。これをヒントに少しでもSymantec Management Console を快適に使用していただければと思います。

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申し訳ありませんが、ブログ内容についての技術的お問い合わせは行っておりません。
設定変更は必ず充分なテストを行ってから自己責任に於いて行ってください。設定変更によって発生したあらゆる事象に関しては弊社では責任を負いません。
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