ウィンブルドンから有明へ
学生時代に部活でテニスに出会って以来、マイペースで続けています。
当初の目標は「上達する」 「試合に勝つ!」 (とはいえそれほど強くありません)でしたが、今は「ケガをしない」 「熱中症にならない」を念頭に楽しんでいます。
ブラジルでのサッカーワールドカップに釘付けになっているころ、イギリスでも芝生の上で白熱した戦いが繰り広げられていました。テニスのウィンブルドン選手権。グランドスラムといわれる世界4大大会のひとつ、今回は第128回大会です。
日本では夜から深夜にかけてテレビ放送があり、翌日仕事があると厳しい時間帯。録画やダイジェスト番組を観れば良いのでは?とお思いでしょうが、サッカー同様、どうしても生中継で観たいのです。トップテニスプレイヤーたちのショットに一喜一憂、感銘しつつ、時には上から目線で「コースが甘いなあ」などと勝手なことを言いながら起きていられる限界までテレビ観戦しています。
伝統を重んじるウィンブルドンはテニスの聖地と呼ばれ、他の大会と違う点がいろいろあります。
ウエアは「白が基調」。カラフルなウエアを見慣れているので、出場選手たちが皆「白」を着用しているのはとても新鮮です。そして、テニスコートは緑の天然芝。国際大会で天然芝のコートはアメリカのテニス殿堂選手権、ドイツのゲリー・ウェバー・オープンなど数えるほど。ジョコビッチ選手は、2011年と今回2014年も優勝決定後にセンターコートの芝生を食べて(?)喜びを表現していました。
優勝セレモニーも、伝統にそって、静かに、手際よく、進められていきます。
シンプルで温かみのある儀式は、たまらなく良い雰囲気があり、見逃したくない場面です。
決勝戦の勝者が喜びにひたっているとき。いつの間にかボールパーソンたちがコートの入り口に整列し通り道を作る…ケント公が登場し、彼らボールパーソンたちに労いの言葉をかけながら歩く…コート中央で決勝の主審と大会審判長に握手…準優勝者に銀の皿を、優勝者に金の優勝カップを渡す…ここまで淡々と進んでいき、最後は選手へのインタビューで締めくくられます。
表彰台も無く、派手な演出や音楽もありません。センターコートの内と外の観客の声援に包まれながら、戦い終えた選手、スタッフたちがともに喜びを分かち合うための時間。
無駄のない形式美は日本的感覚にも相通ずるところがあるような気がします。
いつか現地で観戦して、この雰囲気を味わってみたいものです!
ウィンブルドンから遠く離れ、日本のテニスの聖地は東京の有明。センターコートのある有明コロシアムとテニスコート48面の有明テニスの森公園。ジャパンオープンやパンパシフィックオープンなどの、国内では最大規模の国際大会が開催されています。
これらの大会では、名だたる選手のプレイを観られるのはもちろん、センターコート以外の野外コートでも試合や練習が行われていて間近で観戦できます。コートへ移動するために公園内を普通に歩いている選手に遭遇することもしばしば。
2020年東京五輪のテニス会場として使われる有明コロシアムとテニスの森公園は、ウィンブルドンを模範にして改修される計画があり、よりいっそう聖地らしくなりそうです。
芝生広場から見た有明コロシアム
改修計画では、芝生広場の場所に観客席付きのテニスコートが2面作られる予定
コロシアムブリッジから見たテニスコート
テニスコートは誰でも借りられます。ただし倍率高し!
テニスコートへの通路
これから夏本番です。テニスの後は冷たいビール…いや冷たいアイスティーなど飲んで
暑さを乗り越えたいと思います。
それでは、また。