神田 本のまつり
神田神保町で10月23日から11 月1日まで、古本市(正式名称は、第56回 東京名物 神田古本まつり)が開催されていました。 神田神保町は、当社のある神田紺屋町からは、西北西方向に徒歩で20分くらいのところにあります。
◇神保町交差点の岩波ホール前
神保町の古書店は、主に駿河台下交差点から専大前交差点までの靖国通り沿いにあり、南側に集中し、つまり北向きに建っています。 古本まつりの期間中は、古書店と対面するように歩道に書棚が並べられます。 この様子は「本の回廊」と呼ばれているそうです。
来場者はこの回廊を行ったり来たりしながら、書棚の前に立ち止まり、ただ黙々と本選びに没頭していて、店の人もそれを静かに見守っています。 歩道を歩いていても場所によってはなかなか前に進めないくらい混雑していますが、この黙々感のせいか、清閑な雰囲気があります。
最終日に行ったので、さらに値下げされている本がありました。各書店での購入を合算して5,000円以上になると宅配便が無料になる、嬉しいサービスもありました。
一方、靖国通りと平行して南に1本入ったすずらん通りでは、ブックフェスティバルが開かれていました。
こちらでは、古書ではなく、汚れたり傷が付いたりしている新書を安く販売しています。出版社ごとにワゴンが並び、関係者の人たちが、道行く人に声をかけながら販売していました。古本まつりの回廊の雰囲気から一転して、とても賑やかです。また、三省堂書店や東京堂書店などの新刊本を扱う書店も、いつもより混雑していて、レジには長蛇の列ができていました。
まつりが終わると、秋がだんだん深まっていきます。
本をゆっくりと楽しみたいと思います。