Abaddon 沖縄、参戦
システム担当のTです。
ネットジャパンではお客様の大切な個人情報はもちろんのこと、社員の個人情報も最大限の注意を払って管理しております。このためお中元やお歳暮等の通常業務外での年中行事が不要となっており、大変結構であります。
絶賛繁盛中の Ingress(すみません、またです)でも社内では自由なファクション構成となっており、緑チーム・青チームそれぞれ業務時間外※に切磋琢磨している様子です。
Ingressは検索エンジン大手のGoogle (現Alphabet) のGoogle Earthチームから派生したNiantic Labsが主催している地球規模のスマホ系陣取り合戦ゲームで「実際に現地に移動して、アイテム等を取得しないといけない」というコンセプトのもとに健康と観光や地域密着等を両立しているゲームです。エージェント(プレイヤー)は緑と青のチームにわかれて陣取り合戦を行い、その勝敗に応じて読者参加型の公式小説の結果が変わっていく仕組みになっています。
日本では2014年12月のDarsana東京、2015年3月のShōnin京都、6月のPersepolis仙台と連続してプライマリアノマリイベント(公式小説へ直接影響が出るイベント。合計得点に部分的に影響のあるサテライトイベント等もあります)が開催され、12月にはAbaddon沖縄が開催されました。普段はサーバ室に籠りっぱなしの私ですが、偶には外に出なければいけないと思い切って沖縄の空へと羽ばたくことにしました。
通常のアノマリイベントはクラスタ1~クラスタ4という特定の時間帯に特定のポータル群(観光拠点)をスマホ画面上で確保したり、ポータル群同士を接続する線の数等で競うのですが、今回は同時開催のGORUCKというイベントに参加してきました。
GORUCK(GO=行く、RUCK=背負う)は米国の元グリーンベレーの方が起こした会社で、休暇中の兵士が休み中に体力を落とさないように加重用の鉄板等を仕込めるルックサックを製造しています。もちろん休暇用だけでは無く実戦でも使えるようにできており、対爆仕様のノートパソコン収納スペースや完全防水ジッパー等を標準装備していてMOLLEシステムにも完全対応しています。まだ日本では販売展開していないのですが、業務でパソコンを持ち歩くのであれば是非欲しい一品です。
GORUCKチャレンジイベントは運動とチームワーク育成、実用的な応急措置等の講習を兼ねており、完全防水仕様のGORUCKルックサックが推奨装備になっているためとてもよく濡れると評判です。今回は開催場所の事情で濡れないことが当日判明しましたが私は全身身も心もずぶ濡れになれる装備で出撃しました。
私は沖縄は今回で初めてなのですが、12月の半ばにもかかわらず半袖の着用が可能で日差しも強く絶好のGORUCK日和となりました。
鬼教官殿(ほめ言葉)と当日の登録と身分証等の必要事項確認
GORUCKは加重状態でのトレーニングを行うイベントですから、70kg未満の体重の参加者は 4kg、70kg以上の体重の参加者は 8kg の重石を準備することになっています。現地でコンパクトで重量の計りやすいレンガを用意したグループもありましたが、私は緑茶・麦茶・ウーロン茶・さんぴん茶の2リットルペットボトルを用意しました(※飲み物は甘味と共にスタッフが美味しくいただきました)。当日の登録の際に飲料水の有無(重石のお茶を飲むと失格です)、救急車を呼ぶ際等に必要な身分証、脱落時のタクシー代等が確認され、当日の参加者に医療関係の業務に携わっている人がいるかの確認がされました。
Ingressのイベント自体は開始時刻が一時間遅延するというハプニングが起きましたがGORUCK組ではそうは問屋が卸しません。早速ウェルカムパーティーと称してストレッチやスクワット等が次々と指示されていきます。怠けていたり私語にかまけていると腕立て伏せ等の罰ゲームが言い渡されたり、指名されて大役に抜擢されたりと大変です。上手く怠けるには適度に積極的に立候補するという矛盾したスキルが必要です。象歩き (象が前方の象の尻尾を鼻で掴んだ行軍する様) という左手を股の間に通し、右手で前方の参加者の左手を掴む状態でハードな行軍で広場を一周させられた後には早速一つ目のチャレンジミッションが来ました。
Ingressの通常のアノマリイベントの測定では普通の採点対象であるクラスタポータルと、高得点対象であるボラタイルポータルが存在します。ボラタイルポータルはその所在が隠されており当日沖縄で参加していない他のエージェントもインターネット越しでボラタイルポータルの観測を行ったり、運営の出すニュースリリース内の随所に隠されている暗号を解読してポータル情報を収集していました。今回のGORUCKでは緑チーム対青チームでチャレンジミッションを行い、その結果に応じて追加のボラタイルポータル情報が勝利側に開示されるという方式になっており、チャレンジミッションは大変盛り上がりました。
- クラスタ1は「人間グリフ」(Ingressには「ながら歩き」を防止するために集中力が必要なミニゲームが盛り込まれていますがその人力版)で緑チーム勝利、
- クラスタ2は「最強ポータル」(力自慢の一人が中央で自分の荷物を掲げる中、他のチームメンバーが象歩きで円運動するという「疲れた!早く下せ!」「がんばれ!高く掲げろ」という増愛溢れるミニゲーム)で青チームの勝利、
- クラスタ3はチームメンバー紹介(友達100人できるかな?)で緑チームの勝利、
- 最後のクラスタ4では人体引きずり(二人でペアとなり、一人がもう一人に覆いかぶさって四足で運搬する、という救助方法?)で青チームが勝利しました。
ミニゲーム完了後は開示されたボラタイル情報を観測組へ連携し、通常イベント参加者に活用してもらいます。各クラスタのチャレンジミッションは別々の場所で行われるため急遽チームで移動しないといけません。通常のアノマリイベントの参加者からは「ポータルを防衛していたら100人ぐらいのグループが来てひっくり返された」等のサプライズが随所で展開され、「すみません、作戦行動中で通り過ぎますが、手を抜けないのです」と謝るシーンもありました。
チーム単位で移動中。目的地へ遅刻したり、全員で到達できなかった場合は罰ゲームがあります。
そんなこんなで4つのクラスタでチャレンジミッションを遂行し、最後にGORUCK主催から一人ひとり握手と一言、および非売品のGORUCKパッチ(シークレットミッションへの参加権付き?)を頂いてGORUCKイベントは終了しました。Ingress公式からのアフターパーティイベントと結果発表を経て、沖縄の郷土料理に舌鼓を打つということに相成りました。
鬼教官殿(ほめ言葉)との記念撮影
翌日は陣取り合戦のアイテム収集のために伊計島まで足を延ばしたり、国際通りでふわふわの中までマンゴーの詰まったかき氷を食べたり、速足で沖縄を楽しみました。
今回は一週末だけでしたが、また機会があれば是非とも沖縄を訪れたいと思います。
GORUCK x INGRESSパッチはまだ入口。
よりハードなチャレンジの参加権を得ただけでしかありません。