千葉県の隠れた名所@白鳥の郷

好評であればシリーズ化があるやも知れぬ、筆者の住む千葉県の隠れた名所をご紹介。昨年のユーキャン新語・流行語大賞(現代用語の基礎知識選)の年間大賞の一つに選ばれた「インスタ映え」するスポット先取りの予感。
 

第一回目となる今回は時期的に見頃となっている千葉県印西市本埜(もとの)にある「白鳥の郷」。遠くシベリアの地からやって来て越冬するオオハクチョウやコハクチョウを東京近郊ながら観察、撮影することができます。
 

周りに遮るものが一切無い田んぼの一角。ここに毎年1000羽近くの白鳥やカモなどが集います。立て看板には今日に至る経緯が次のようにありました

「この白鳥は平成4年から11月になると当地に飛来し続けているものです。平成4年に農業用排水路工事のために、一時水田に水を溜め工事をしていたところ、その地に6羽の白鳥が舞い降りたのです。たまたま近くに住む、当時千葉県鳥獣保護員でありました出山光男さんがそれを見つけ、餌を与えようとすると警戒心から離れていってしまい、そんなやりとりが半日も続きました。そこで出山さんは、同じ時間に(朝8時、夕方4時)同じ服装で出かけるように心がけ、そんなやりとりが3年間続きました。そしてようやく餌付けに成功し、今ではすっかり馴れ餌を持っていくと向こうから寄って来るまでになりました。そして水田の持ち主であります、旧本埜村中根の増田邦夫さん、本橋源嗣さんに相談したところ、大切な水田を快く提供してくれました。

手厚い保護の甲斐があり、毎年増え続け、テレビ、新聞等のマスコミにも大きく報じられるようになり、平成7年には「本埜村白鳥を守る会」が発足し、村内外から500名を超える会員を募ることができました。お陰をもちまして、井戸およびポンプを設置していただき、きれいな水を供給することができました。私たちは自然の大切さと現在に残されている自然を後生に長く守り受け継がれるようこれからも頑張って活動していきたいと思っております。」 本埜村白鳥を守る会

 


餌やりや触れ合いは一切できず見学のみですが、野生の白鳥との貴重な出会いを実感できる場所となっています。併設されたビニールハウスでは地元産の野菜や小魚、川エビの販売もありますよ。

注意点として付近に駐車場が無いため手前の拡幅された農道に片側縦列駐車する必要があり、また白鳥を驚かせてしまう恐れがあるためペットの接近は禁止となっています。

寒さの厳しい日が続いていますが、穏やかな天気の日を狙って訪れてみてはいかがでしょうか。