無償の関連ツールでセキュリティー対策を!「HyperBoot」のご紹介

ActiveImage Protectorには、イメージファイルをリモートで一元管理できるツール「ImageCenter LE」やクライアントPCのバックアップ状況を集中管理できる「ActiveVisor」無償の関連製品があるのをご存じですか?

今回のブログでは、ActiveImage Protectorのライセンスをお持ちのお客様に無償でご使用いただける、イメージファイルから即座に起動できるツール「HyperBoot」の有効活用例を弊社営業マン Oki氏の視点からセキュリティー対策を目的とした「検証用サーバー用途」と「コンピュータウイルス対策用途」についてご紹介します。

(1)OSアップデートの課題
ご存知の通り、定期的なサーバーOSのアップデートは、悪意を持った第三者による新たな脆弱性を突かれたデータの改ざんやウイルス感染させられる危険性があるため、セキュリティー対策にはかかせません。しかし、今まで正常に動いていたプログラムがアップデートの影響で動作がおかしくなる可能性もあります。

このため、本番サーバーとは別に類似の検証用サーバーを構築して、動作検証を行ってから本番サーバーへの適用が理想となります。一般的に、検証用サーバーの構築は物理または仮想環境を用意して、本番サーバーのバックアップからリストアする方法がありますが、実際には、新たなコンピュータリソースの用意や多くの工数がかかることから難しい作業になっています。

(2)検証用サーバー用途
この課題に対して、「HyperBoot」を活用すればActiveImage Protectorでバックアップした本番サーバーのイメージファイルから、仮想マシンとして起動するだけで本番サーバーと同じ構成の検証用サーバーを即用意することができます。

例えば、通常1TB のWindows システムのイメージファイルの復元には、数時間以上かかりますが、「HyperBoot」を使えば2分足らず(当社実測値)で起動することができます。
また、「HyperBoot」はバックアップイメージを直接仮想マシンの仮想ディスクとしてアタッチして起動しますので、仮想ホストの少ないリソースで動作させることもできます。

実際に、「HyperBoot」により構築した検証用サーバーにOSのアップデートを適用して、安全に動作検証を行うことが可能になります。また、仮想マシンとして起動した検証サーバーへの変更は、差分イメージファイルとして保存することができますので、後日、再起動して継続して作業することもできます。

(3)コンピュータウィルス対策用途
あらゆるコンピュータウイルス対策を講じたとしても、100% 防ぐことは不可能と言われています。万が一、サーバーがウイルスに感染した場合、感染前の正常な時点のバックアップから復元して復旧する方法が一般的ですが、いつ感染したかわからない場合は復旧までに多くの時間がかかることがあります。

HyperBoot」を活用すれば、過去のバックアップのイメージファイルから仮想マシンとして起動し、ウイルススキャンを実行するなどでして正常な時点のバックアップを確認し、安全に復元して復旧することが可能になります。

(4)最後に

今回、現場のSEさんが課題としているOSアップデートやウイルス対策について、「HyperBoot」の活用例として紹介しましたが、他にもサーバ―障害時の一時的な代替サーバーとしての利用や仮想環境への移行の際の事前確認などにもご活用いただけるかと思います。

ActiveImage Protectorのライセンスをお持ちのお客様は、無償で弊社Webサイトからダウンロードしてご使用いただけますので、是非お試しいただければ幸いです。

●参考情報
・「HyperBoot」プログラムのダウンロードサイト
https://www.actiphy.com/ja-jp/form/free-hyperboot/

・「HyperBoot」製品概要ページ
https://www.actiphy.com/ja-jp/product/hyperboot/

・「HyperBoot」操作ガイド
https://webhelp.actiphy.com/HyperBoot/v4/

By Oki