vmGuardian 2.0 リリースです
ESXiのバックアップ、ディザスタリカバリーを実現するvmGuardianのバージョン2.0をリリースしました。 主な変更点は
- vMotion対応
- HA対応/クラスタ構成対応
- UIの書き直し
- ファイルのリストア機能の改善
- ユーザーロールの設定
- ESXi 5.5に対応
です。
vMotion対応
vCenterを使用していると複数のESXiホスト間でVMの移動が簡単にできます。さらにvMotionを使うとVMが実行中でもVMをESXiホスト間で移動することができます。vmGuardian 1.0はホストにフォーカスしたバックアップなのでvMotionを使うと別のホスト上の別のVMとみなされて、新規のバックアップを作成するようになっていました。実際は同じVMなので、そのまま増分バックアップを継続してくれたほうがやはりすっきりします。2.0ではバックアップ対象を仮想マシンにフォーカスするように変更しました。この変更でターゲット仮想マシンがどのホストにvMotionで移動しても追跡してバックアップを増分で継続することができます。
HA対応/クラスタ構成対応
HA対応は、つまりはESXiホストのクラスタ構成への対応です。ESXiホストをクラスタ構成してHAを有効にしている場合、ホストダウン時にはVMは他のクラスタを構成しているホストに移動します。バージョン2.0ではホストに関係なくクラスタ内の仮想マシンをリストアップしバックアップターゲットにできますので他のホストで再稼働しても追跡してバックアップを継続できます。ではFTは?という疑問が出ると思いますが、残念ながらFT構成にするとスナップショットを作成できなくなってしまうため非対応です。
UIの全面書き直し
vmGuardianはWebコンソールを採用していますので、コントロールや画面の更新はvmGuardianアプライアンス上のhttpサーバーと通信して行っています。通信して、といっても、情報の即時性、正確性を追及するなら通常のアプリケーション、たとえば弊社バックアップ製品のActiveImage Protectorのように常に接続して双方向通信を行う必要があります。しかし、Webベースだとhttpサーバーに問い合わせをして情報取得します。つまり、問い合わせをしないと情報を取得できないということなので、どの程度の頻度で問い合わせをするかでパフォーマンスが変わってきます。
1.0ではリクエストがあると、アプライアンス側で画面のレイアウトや情報なども作成し送信を行っていました。たとえば、各ウィザードの画面遷移時などでは遷移が起きる度に問い合わせをしていました。2.0では、可能な限りWebコンソール側で処理するようにソースコードから見直して、全面的に書き換え、問い合わせの回数を大幅に減らしました。これにより、Webコンソールのレスポンスが数段によくなっています。また、ログ表示や設定画面などのレイアウトも全て見直しを行い、わかりやすくなりました。
ファイルのリストア機能の改善
バックアップイメージファイル内の仮想ディスク上にある必要なファイルをZIPにまとめて一括してダウンロードできるようになりました。vmGuardianではイメージファイル内の実ファイルを個別で取り出すことができます。これはイメージファイル内のボリュームをアプライアンス内にマウントし、マウントポイントを公開して実現しています。Webdavでアクセス可能なように公開しますのでWebdavクライアントを使用すると、そのままフォルダ構造ごと閲覧して取り出すことができます。Webコンソール上からは個別に指定して取り出しますが、ファイルを複数取りたい場合には繰り返し操作する必要がありました。2.0では複数のファイルを指定してZIPファイルにまとめて一回で転送することができるようになりました。
ユーザーロールの設定
ユーザー毎の権限の割り当てが可能になりました。この機能をつかうことでバックアップの計画、設定をするエンジニア、実行するユーザー、監視や管理をするユーザーなどを分けることができます。
ESXi 5.5 に対応
ESXi の最新版がバージョン5.5になりましたので対応しました。
バージョン2.0では、そのほかにも多数の不満だっだ部分、ご要望をいただいた修正が入っています。
動作も高速になり、安定性も向上しています。
ESXiのバックアップ、ディザスタリカバリーを、30日間フル機能で使用できる体験版を用意していますのでお試しください。