ActiveImage Protector(AIP) トラブルシュート その1 VSSエラー編

ActiveImage Protectorの運用中にトラブルシュートが発生した場合、行うアクションは複数あります。
調査依頼を頂く際には、基本的にはサポート情報があれば何が起きているか、ある程度の類推が立てられます。
*全てがそうとは限りません。

エラーコードを公開しているのでご参照ください。

今回は -311 VSSを開始することができません について取り上げます。

AIPのホットバックアップは、WindowsのVolume Shadow Copy によるスナップショットを使用しバックアップを行いますが、VSSのエラーが発生した場合、このエラーコードでバックアップに失敗します。

VSS エラーの場合、VSS Writer Error または VSS Errorのどちらかのエラーがタスクログに記録されておりますので、通常は下記の二つのナレッジを元にトラブルシュートを行います。

VSS Writer Error のトラブルシューティング

VSS Errorのトラブルシューティング

その他、ナレッジベースの検索で VSS と入力するとその他にも記事がありますのでご参照下さい。

ナレッジベース

VSSによるスナップショットの失敗は、Windows環境の様々な条件により発生します。
基本的には、Windowsのイベントログにそれらしきエラーが記録されます。

イベントのソース名は、

 アプリケーションログの場合       VSS
 システムログの場合                     Volsnap

で記録されます。

エラーのイベントIDは様々で、そのエラーの詳細を見て対応することが解決の糸口となります。

例)Windows サービスより、Volume Shadow Copy Service(VSS)サービスを手動から無効に変更してからAIPでタスクを実行すると、-311エラーですぐに失敗します。

タスク概要の表示を見ると、

 COM Error(0x80042302):….
 VSSを開始できません

というエラーが記録されています。

尚、上記画面のように、ダッシュボードの [タスク概要を表示…] でログを開くと、タイムスタンプはそのシステム時刻で表示されるように調整しますが、実データとなる
“AIPインストールパス\Logs\Backup\<タスクIDの数字>.log” をメモ帳等で開くと、タイムスタンプはUTC+09:00となっていることに注意してください。

実データ 1644998736.log
17:06頃のエラーは、-09:00の08:06頃のタイムスタンプで記録されています。
02/16/2022 08:06:38.329 COM Error(0x80042302): m_pVssObject->InitializeForBackup()
02/16/2022 08:06:38.329 [02/16/2022 17:06:38.329] OUTPUT: – Error text: <Unknown error code>
02/16/2022 08:06:38.330 {IDS_STRING3025}Could not start VSS Level = ERROR[2]
02/16/2022 08:06:38.330 {IDS_STRING3172}InitializeVSS error 4294966985

COM Errorは、前述のVSS Errorのリストにあるべきですが、このエラーコードは有りません。そんなときには、Error.exeというMicrosoft提供のツールを使って見てみます。このツールは、Windowsのエラーコードのリストを出力する便利なツールです。VSSエラーに限らず、Microsoft製品の色々なエラーを包括しています。

Err.exe
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=100432

このファイルに、エラーコードのパラメータを入力すると、下記のようにそのエラーコードのリストを出力します。エラーコードによっては複数出力されますが、今回のケースでは、このエラーコードの意味が一つしか無く、VSSエラーであることもわかっているので、VSS_E_UNEXPECTEDというVSSのエラーでバックアップが失敗したことがわかります。

エラーの意味を調べるとなにか予期しない(UNEXPECTED)エラーでVSSが開始できないようです。
Windowsイベントログ(アプリケーション)を見てみます。

どちらも、どうやら指定されたサービスが無効である、または開始できない、と出ていますので、VSSのサービスが開始できないようです。Windowsサービスから、VSSを有効(手動)にすることでタスクを開始することが可能になりました。

今回はエラーの原因を自分で作り出すので理由は明白でしたが、VSSエラーは多岐にわたるため、エラーの内容によっては環境の調整が必要な場合が多く、どうすればよいかわからなくなった場合は一度チャット等でご相談下さい。

ActiveImage Protector(AIP) トラブルシュート その2 書き込みエラー編」もお読みください。

Support T.