「小さな旅」兼『上毛かるた』その他諸々探求の旅の続き

Fe@NJです。こんにちは! 前回の記事をお読みでない方はまずこちらからどうぞ。

引き続き、「ポケモンGO」に励んでいます。自動車運転中の「ながら運転」防止の観点より、今月初めから速度規制が厳しくなり、走行中の列車からは、低速時といえども、ポケストップへのアクセスやポケモンのゲットがかなり難しくなりました。東京では、通勤ラッシュの時間帯、混雑の影響で、乗車中の電車が直前の電車に追い付き、一時停止することが時々ありますが、その時はチャンス!先日、運良く着席中、かつノロノロ運転が功を奏し(^o^)、ピカチュウを初めて捕まえました。

さて、今回も在来線の「小さな旅」兼『上毛かるた』その他諸々探求の旅の続きです。前回は、高崎駅から、吾妻(あがつま)線で長野原草津口駅までのルートを主題としましたが、今回は、同じく高崎駅から、上越線で水上(みなかみ)駅まで、蒸気機関車(SL, Steam Locomotive)の旅をご紹介したいと思います。

吾妻線の旅では“ラッキー”や“ルージュラ”をゲットしました。上越線ではどんなレアポケモンと出逢えるでしょうか。
SLみなかみ」号は、観光シーズンの土日を中心に運行されるイベント列車です。
快速列車・全車指定席の扱いにつき、特急券や急行券は不要で、乗車券と指定席券のみで乗車出来ます。乗車券としては、前回ご提案した「青春18きっぷ」(期間限定)や「ぐんまワンデー世界遺産パス」(発売箇所限定)等のフリーきっぷが使用可能です。
客車(電車やディーゼルカーと異なり、自走動力が無い車輌)4~6輌をSLが牽引します。「SLみなかみ」号の牽引機は、「D51 498」または「C61 20」にて、それらのニックネームですが、前者は有名な「デゴイチ」、後者は「シロクイチ」です。

①「D51 498」+「12系」による「SLみなかみ」号(水上駅にて)

①「D51 498」+「12系」による「SLみなかみ」号

②SLのコックピット(渋川駅にて)

②SLのコックピット

客車は、昭和期、大阪万博の頃にデビューした青い塗装の「12系」を使用する場合が多いのですが、その前時代の茶色のいわゆる「旧形客車」が走る日もあります。クーラーですが、12系には付いていますが(当たり前?)、旧形客車には装備されていません。暑い時期に走る場合は、「クーラーが付いていませんので、熱中症にくれぐれもご注意」の旨のアナウンスが流れます。

③旧形客車(信越本線 横川駅にて)・・・オールドファンには懐かしい旧三等車の表示「|||」
③旧形客車

運転区間は高崎~水上で、途中の停車駅は、新前橋、渋川、沼田、後閑(ごかん)です。旅の誘いを強く感じる独特の「ヴォーッ」という汽笛一声。

④先頭の客車の前端より・・・直前は「炭水車」(石炭と水を積載)、その前はSL本体
 
④先頭の客車の前端より

鉄の掟・・・このポールポジションを占拠しないこと

最初の停車駅、『県都前橋 生糸の市(いとのまち)』の新前橋駅を発車すると、右手に『裾野は長し 赤城山(あかぎやま)』の雄大な景色が広がります。「SLみなかみ」号は、広大な田園風景の中を疾走と言いたいところですが、SLの寿命を勘案し、最高速度50km/hで走ります。(当初の設計速度は85km/h)知る人ぞ知る群馬総社(ぐんまそうじゃ)駅~八木原(やぎはら)駅間の「並木踏切」辺りは、「撮り鉄」が少なくありません。関東平野の北端にあたり、遮るものが少なく、誰でも良い写真や動画が期待出来ます。

⑤並木踏切・・・以前、電車の中から撮影

⑤並木踏切

途中、渋川駅では、SLの整備と時間調整を兼ねて、約30分間、停車します。快速列車とはいえ、昔の「鈍行(どんこう)列車」(死語か?)のイメージです。ここは『伊香保(いかほ)温泉日本の名湯』への最寄り駅(路線バスで約25分)です。その次の停車駅、『沼田城下の塩原太助』と詠われる沼田駅から、大河ドラマ「真田丸」に登場した沼田城の城址公園までは、徒歩20分くらいです。

さて、『水上、谷川 スキーと登山』。終点水上駅に近づくと、ほぼ上越線に沿った流れの利根(とね)川が、進行左側、諏訪(すわ)と呼ばれる渓谷となり、その奥に谷川連峰を望むようになります。紅葉を背景に、カヌー、ラフティング、バンジージャンプを楽しんでいる人を見ることが出来るかも。

⑥諏訪峡

⑥諏訪峡

⑦諏訪峡を跨ぐ橋からジャンプ!
⑦諏訪峡を跨ぐ橋からジャンプ!

水上駅到着の数分後、先頭のSLは切り離され、単行で「転車台」に向かいます。運転台の話ですが、電気機関車はその両端にあるため、どちら向きでも走ることが可能ですが、蒸気機関車は片側一箇所しかないので、上り運転に備え、向きを180度、変える必要があります。狭い駐車場で、クルマを頭から突っ込んでも、バックでなくて頭から出られるよう、「ターンテーブル」を見かけますよね。あれと同じ考え方です。鉄道が無煙化される前、SLが運行されるターミナル駅には必ず設置されていました。

⑧転車台ショー!

⑧転車台ショー!

⑨同上

⑨同上

【口コミ情報】「転車台」の実演見学のためには、水上駅の西側の改札を出て、線路沿い・北方へ約5分、歩きます。「SLみなかみ」号が到着するホームから、隣のホームにある出口まで、階段と跨線橋を利用することになるのですが、ここはかなり狭く、人が大渋滞します。終着前、車掌さんに、「どの車輌で降りれば階段が近いか?」と確認されることをお勧めします。

⑩水上駅のボトルネック(?)の階段

⑩水上駅のボトルネック

 

帰りの列車の出発まで、日帰り温泉はもとより、渓谷沿いの散歩、山菜料理、等、選択肢は多様です。

それでは、次回もお楽しみに!