イングレス:ダルサナプライム東京
2019年3月23日、twitter(@netjapan)の緩い系公式アカウントで表明していた通りにイングレスのダルサナプライム東京へ参加してきました。レジストリポータルと言われる参加登録場所へ着いたのは午前9:00。なのに動画を見ていただければ分かる通りに朝とは思えないほどの暗い空。それに強くて冷たい風、時々みぞれが降ると言う前日にサクラ開花が発表された東京とは思えないほどの寒さでした。
開催される場所は東京の渋谷。地名の通りに駅は地形の谷底に当たります。しかし、この参加登録場所は谷から坂を上った最上位置になります。最寄りのバス停は「道玄坂上」、まさに坂を上り切った場所です。参加者の中には折り畳み自転車を持つ人も居て、「この坂だらけの渋谷をその自転車で走り回るの?」と、ダラダラと坂をヘーコラ言いながらひとりで登ってきた自分は、そのタフさにいきなり驚かされました。イングレスのプレイヤーと言うのは戦士と同じ気概を持つ人たちなのですね。
会場の周りには強い風とみぞれの寒さに肩をすぼめて下を向き、案内のパネルが斜めになってしまっているのにも気が付かず必死に耐えながらイングレスプレイヤーへ経路を知らせるスタッフの方、渋谷が坂の街だと知ってか知らずか登録が終わってロードバイクで闘いに出ていく男性プレイヤー、チームの旗を冷たく強い風で飛ばされないように必死に掲げる緑メンバーと思われる人。ゲーム・・・イベント・・・と言うよりも、これは闘い。そしてそれはすでに始まっていると言った感じです。
写真には映ってませんが、緑の帽子、緑のパーカー、緑の靴下に緑の靴を履いた、どう見ても緑チームの気合の入った人、イングレスのロゴマークがプリントされた黒タイツを履いている女性、なぜか全員が猫耳を付けた外国人女性グループなどなど参加登録場所には気合の入った戦士のようなプレイヤーが集まってきておりました。
まだイングレスを初めて数日。青か緑かの所属チームも決めたばかりで最高16とされるプレイヤーレベルは最低の1。社内の敏腕プレイヤーからは「戦力としては何も出来ない」と告げられておりました。そこでイングレスのゲームの本質である”陣取り”は諦めて、今回のダルサナプライム東京でのミッションを「参加した証にプレイヤーへ与えられるバッチ奪取」と決めて事前に申し込みをしていました。
寒々しい外から参加登録会場へ入るとご覧のような長蛇の列。3列になった人が何度も折り返しで並んでいます。そして、中はとにかく暑い。わたしはカップルと思われるふたりと並ばされました。はじめは小さな声で気にならなかったのですが、カップルはなぜかダルサナプライムの受付Webシステムの・・それも印刷部分のシステムについて議論が始まり声が大きくなります。並んでいる間の40分間のバトル。最後は男性の「まぁ今までのシステムの使いまわしだよ」の捨てセリフで終了し、いよいよ登録確認テーブルの前です。
受付は事前にWebで終了しており、この登録確認場所で受付時に送られてくるメールを印刷して提示するだけ!と思っていたら、わたしの提示したプリントを見たスタッフは「あーこれじゃないんですよ、イリーガルヘルプデスクへどうぞ」とまさかの登録失敗です。もう失敗と言われて冷や汗出るわ、中の暑さで汗ばんでるは、到着時の寒さで凍えていた体は汗だくです。どうやらわたしは印刷対象のQRコードが添付されたメール自体を印刷してしまっていて、QRコードを提示できなかったので失敗だったようです。もちろんスマホを持っていますので、送られてきたメールから添付ファイルのQRコードをスマホで表示したら、スタッフさんが読み取ってくれて、なんとか登録できました。まずはミッションの第一段階が終了です。
恐ろしく暑い参加登録場所の中から外へ出ると、みぞれが降りだしていて寒さの体感はMAXです。そんな寒さも感じさせず、プレイヤーのみなさんは坂を下り渋谷駅方面へ闘いに歩き出していました。
わたしはミッションのメダル獲得のためにひとりオペレーションをこの場所で開始します。それは、この参加登録場所が「ポータル」と言うイングレスでは拠点になっていて、このポータルを「ハック」する事でメダルが獲得できます。本来ならイングレスを起動して2、3タップで終了のはずです。
ところが冷たい風で手が震えてタップもままなりません。さらに多くの人が同じ場所で同じようにハックしようとしているハズです。わたしのスマホには何度もスキャナーエラーと読み取るのが不可能なほど消えるのが早すぎる英語のエラーメッセージが何度も表示されます。
スマホの再起動と人は少ないが風避けがない場所への移動でやっとハックに成功しました。念のために禁止されている連続ハックをして想定のエラーが出るのを確認してオペレーション終了です。
今回のミッションのためのひとりオペレーションが終わったので道玄坂を下った途中で休憩です。休みの日に渋谷へ来る事は少ないですし、このダルサナプライム東京のために参加登録場所まではスマホの電源を切ってバッテリの節約に努めていましたので、道玄坂でハックしまっくってみました。
少し早い昼食を食べて暖かいお茶でまったりしていると、プレイヤーのレベルが最低の1から2へ上がったお知らせが届きました。小さい画像で分かり難いですが右上にチームカラーの緑で表示されている「L2」の文字。今回のミッションでの副産物ではありますが自分なりに戦ったのだと妙な達成感を感じました。
そして、3/27の朝には無事に何もなかった自分の獲得メダル一覧にダルサナプライム東京のメダルが配信されてきました。これで本当にミッション完了です。さらにレベルも2から3へ上がりました。実は思い入れのある場所がポータルになっていて、現在は青チームの持ち物なんです。どうしても、そこを緑チームの自分の物にしたいと思ってしまい、熱心に破壊活動準備中です。
ダルサナプライム東京がイングレスへ思入れを持てるきっかけを与えてくれました。これからも楽しめそうです。