ActiveImage Protector 3.5 SP4 をリリースしました

ActiveImage Protector 3.5 SP4をリリースしました。おもな新しい機能は以下のとおりです。

  • Windows Server 2012 R2とWindows 8.1に対応
  • Windows Server 2012 R2のHyper-Vに対応
  • 無償提供されているHyper-V Serverに対応 Hyper-V Server(Server Core)のバックアップをリモートでおこない、ReZoom機能とSHR機能をHyper-V Server上で使用できるようになりました。
  • Windows 8のクライアントHyper-V ActiveImage Protector for Hyper-V Editionで提供されているReZoom機能とSHR機能をWindows 8上で使用できるようになりました。仮想マシンのLive Recovery(ライブリカバリー)をWindows 8でおこなえますので、サーバーを用意できない場合でも運用の再開が可能です。
  • ActiveImage Protector Boot Environment(AIPBE)作成ツールを更新 Windows AIKおよびWindows 8.1用ADKを使用して、Windows PEのAIPBEを作成できるようになりました。
  • AIPBEのプリブート起動 光学メディアなしでAIPBEをハードディスクから直接起動できるプリブート機能が使用できるようになりました。光学メディアドライブのないタブレットPC単体でも復元作業をおこなえます。(無償のHyper-VServer、ServerCoreは除く)
  • 仮想変換ユーティリティの更新 Hyper-Vの新しい仮想ディスク形式、VHDX形式への変換ができるようになりました。
  • ReFSの増分バックアップ 従来の製品では、ReFSのフルバックアップのみでしたが、SP4で増分バックアップにも対応しました。
  • 最新のuEFI規格のマザーボード(Surface Proなどに搭載)に対応 AIPBE(Linux起動)、プリブート機能がuEFIネイティブモードに対応しました。

詳しくはリリースノートを参照していただくとして、大きくわけると、最新のOS、特に新しいHyper-Vへの対応とActiveImage Boot Environment まわりの強化が注目してほしいところですので、解説します。

Hyper-V Server(Server Core)に対応

Hyper-V ServerはServer Coreをベースにした無償提供されているHyper-V専用のスタンドアロン製品です。2012R2のServer Coreをベースにしたものも提供されています。Hyper-V Serverは基本的にCLI、PowerShellなどで運用することが前提なのでサーバーの役割セットなどの機能はありませんが、Hyper-Vホストとしての機能は十分満たしています。ActiveImage for Hyper-V では、Hyper-V Serverへの対応として、エージェント部分のみのインストールとSHR/ReZoom機能(これはGUI版が動きます)を使えるようにしました。Hyper-V Server本体のバックアップはリモートコンソールで接続して行うことになります。SHR/ReZoomはサーバー本体で動かしますので、SHR/ReZoomのみをインストールして実行して仮想マシンの復元を行うことができます。

コマンドライン前提といっても、実際は機能の制限された2012R2(というかServer Core)上で動くHyper-Vのルートパーティションですので条件を満たしていればアプリケーションもGUIも動かせます。AIP本体のGUIについては必要ないくつかのDLLがServer Coreでは提供されていない(再配布もできないライセンスです)ため起動ができません。必要なファイルを全部揃えればきちんと起動できるようになると思います。このあたりは興味があれば試してみてください。Hyper-V ServerはHyper-Vでできる基本的なことはでき、かつ無償ですのでこれからもっと活用されてくるのではないかと思います。

Windows 8でReZoomが可能に

ReZoom機能をWindows 8 上で使用できるようにしました。

Windows 8 の上級エディションにはクライアント Hyper-Vという、Hyper-V(のサブセット)が用意されています。これを有効にすればWindows 8上で仮想マシンの作成や実行をすることができます。以前のXP modeやVirtual Server が本体を露わにしたというくらいサービスがいいような印象です。ともかく最初から仮想環境があってすぐに仮想マシンが使えるのでありがたい機能です。

ReZoom/SHRは、ActiveImage Protector for Hyper-V を使ってバックアップをし、復旧が必要な時には仮想マシンをReZoomして、というのが想定している使い方です。しかし、サーバーマシンが壊れてしまった時すぐに代替機が用意できない場合に、一時措置としてWindows 8 のHyper-V(クライアント Hyper-V)上でReZoomして稼働したい、という要望が寄せられていました。そこで、クライアントHyper-Vでも使えるようにfor Hyper-V Enterprise/SHRのReZoom機能のみをWindows 8でインストールして使用できるようにしました。また、Desktop版もWindows8でHyper-Vが有効だった場合にはReZoomを使えるように標準機能とすることにしました。しかし、多少制限があります。クライアント Hyper-Vでは、 Hyper-V VSS Writerが起動しないことが確認できており、起動状態の仮想マシンをVSSに対応して確実にバックアップをすることができません。安全のためにバックアップ時に仮想マシンを停止状態(起動状態でのバックアップ自体はでき、復元も成功しますがイメージ内の仮想マシンは強制的に電源を切った状態と同じになります)にする必要があります。少なくとも今の時点ではAIP for Hyper-Vのような全体を仮想マシンごとホットステートでバックアップということはできません。AIPではスナップショット前後でスクリプトを実行できますので、PowerShellのスクリプトでVMの状態の制御をすればある程度安全にバックアップは可能になります。

ActiveImage Protector Boot Environment (AIPBE) の強化

AIPではベアメタルリカバリやコールドバックアップのための起動環境、AIPBEを提供しています。以前は復元環境やLiveCDと呼んでいましたが、復元以外にもいろいろ使うので起動環境という名称に統一することにしました。AIPBEはLinux版(以前LiveCD版といわれていたもの)とWindows PE版があります。AIPBE(Linux)は適時アップデートをしていて、最新版をなるべく速く提供するようにしています。製品のアップデートなどで製品パッケージが更新される際には最新版のAIPBE(Linux)を同梱しています。一方のWindows PE版、AIPBE(PE)は製品に含まれる専用ツールBE Builderを使って作成します。今回のSP4でのアップデートはWindows PE版に対するものです。

Windows AIKおよびWindows 8.1用ADKを使用してAIPBE(PE)を作成

これまではWindows 7用ADKでのみ作成が可能でしたが、Windows AIKおよびWindows 8.1用ADKを使用してAIPBE(PE)を作成できるようになりました。AIPBEはそれ自体がOSを起動する、起動環境ですので本体のOSがなんであろうと関係はないので、ほとんどのハードウェアでは問題はありませんでしたが、いくつか不便な部分も出てきました。たとえば、作成できる環境を選ぶ必要があったり、サポート対象外となったOSが搭載されていた当時のマシンでハードウェアスペックが少し足りなくて起動できない、などです。今回のアップデートでAIK、ADKを幅広くサポートしましたので必要に応じたPEバージョンを使用してAIPBE(PE)を作成できます。

AIPBE

AIPBE作成ウィザード

AIPBEのプリブート起動

もう一つの大きな機能追加が、AIPBE(PE)のプリブート機能です。今までは製品メディアにしろBE Builderで作成したものにしろ、作成した光学メディアからの起動でした。仮想マシンであればiso起動もできますが、実際に起動メディアとして別途作成しておく必要がありました。

プリブート機能はBE Builder で作成したAIPBE(PE)をハードディスクから直接起動できる機能です。

プリブート機能の設定

プリブート機能の設定

実際の作業はiso化する直前までは同じですので、AIPBEに各種必要なドライバー等を組み込んだ状態で環境をセットアップできます。BE Builderで作成したプリブート環境を使用できるようにするにはAIPのコンソールで起動設定を行います。起動メニューに表示したり、次回起動時やメニューからの削除を行えます。起動設定を行うと、Windowsの起動時のブートマネージャーに登録されAIPBEから起動できるようになります。

プレブート起動設定時のブートメニュー

プリブート起動設定時のブートメニュー

光学メディアドライブのないタブレットPC単体でも復元作業をおこなえます。元々はSurfacePro 2でリカバリーをするにはどうしたらいいのかという議論が切っ掛けとなって開発された機能なのです。

ActiveImage Protector 4.0 Linux Edition リリース (1月27日より出荷開始)

ActiveImage Protector 4.0 Linux Editionを1月27日より出荷開始します。

ActiveImage Protector Linux Editionの最新版をリリースしました。ActiveImage Protectorシリーズの製品としては最初にバージョン4.0になり、Windows 版より先行してのメジャーバージョンアップになりました。実は、Linux版は3.5SPでスナップショットドライバーの変更をした際にコア部分は4.0の増分などに対応できるように更新をしていましたので、コード的には3.5SPは既に4.0の初期バージョンだったとも言えます。

4.0のバージョンアップポイントはいくつかありますが、大きな機能追加である

  • 増分バックアップ
  • GUIの実装(Windows上で動作するコンソールを含む)

の2点を解説します。

増分バックアップ

増分バックアップは、ブロックベースでの変更部分だけをバックアップします。毎日バックアップを行ってもそれほどバックアップファイルが大きくなりません。また、ActiveImage Protectorでは独自の重複排除圧縮をバックアップ時に行いますのでさらにサイズは縮小されます。3.5では差分までの対応で増分の実装は沢山の要望をいただいていましたが、ようやくリリースできました。

スケジュール設定

増分に対応したスケジュール設定

増分のトラッキング方法として、2つの方法を用意しています。少し技術的な話になりますが、一つはシステムの変更を必要せずに行えるが一部制限のある方式と完全なトラッキングを行えるがシステムに事前設定が必要な方式です。

どういうことかというと、前者は更新ブロックを保持するためのトラッキングデータをファイルシステム下で作成します。これだとユーザーはインストールして設定するだけで他には何もせずに増分バックアップが可能です。簡単なのですが一方で、ファイルシステム下にあるのでそれを外れる場合、例えば起動時やリスタート時のトラッキングの保証ができません。たとえば再起動して起動時にfsckが走ると(特別なことではないと思いますが)トラッキングできないところで更新が発生して、トラッキングデータと実ディスクのデータで不整合が発生する可能性が非常に高くなります。そのため、再起動の度に破棄する必要がでてきます。

後者は、別途デバイスとしてトラッキングデバイスを作成します。トラッキングデバイスとしてはパーティションを一つ作成します。使用するシステムや管理者のポリシーなどによっては作成する余地がなかったりパーティションの追加が許されていない場合もあります。作成自体は難しいことではありません。トラッキングデバイス方式であればカーネル起動の最初期、ファイルシステムが動作する前、からトラッキングが可能になりますので堅いシステムを構築できます。

どちらの方式を使うかは状況しだいですが、パーティションの作成が可能であれば作成は一度だけの作業ですので、トラッキングデバイスを作成するのがお勧めです。

GUI

プログレス

プログレスとグラフ表示

過去のLinux版は管理者がコマンドラインで使用する場合を想定してコマンドラインとCUIでの構成でした。しかし一方でLinux版でもGUIで操作したいという要望も継続していただいていました。バージョン4.0では、GUIを新しくデザインし直しました。コードも全て新規に書き起こしています。Linuxデスクトップ環境でのGUIだけでなく、Windows上からリモートで接続できるGUIも同時リリースが可能になり、同梱しました。

バックアップウィザード

バックアップウィザードのディスクマップ表示

GUIですので、タスクの進行やログ一覧、バックアップパフォーマンスのグラフ表示やファイルエクスプローラーなどグラフィックで表示、操作ができますので、バックアップのオペレーターにLinuxの専門的な知識がなくてもバックアップ操作やログの確認ができます。

またリモート接続も可能です。Linuxのシンプルなサーバーを普段は SSHで接続して運用していたり、仮想環境で複数のサーバーを起動している場合などに一カ所のGUIから接続先を切り替えてAIPの操作を行うことができます。今回はWindows版の同等のコンソールも同梱しましたので、普段はWindows環境で作業していたり、Windows,Linux を混在して運用している場合でも同じ端末から操作をすることができます。

今回のGUIではファイルやフォルダの選択にファイルエクスプロラーを新しく書き起しました。

リモートファイルエクスプローラー

リモートファイルエクスプローラー

このリモートファイルエクスプローラーはリモート接続時でも接続先のローカル、マウントフォルダにアクセスするだけではなく、リモート先から見えるCIFS共有にもアクセスができます。リモート側でもローカルでの操作とほとんど変わらない操作が可能です。

そのほか、uEFIやLVMの取り扱い、復元環境 ActiveImage Protector BEも新UIで使用することができます。

メジャーバージョンアップで中身は堅く、見た目はユーザーフレンドリーになりましたので、さらに詳しい内容は製品概要をご覧ください。

vmGuardian 2.0 リリースです

ESXiのバックアップ、ディザスタリカバリーを実現するvmGuardianバージョン2.0をリリースしました。 主な変更点は

  • vMotion対応
  • HA対応/クラスタ構成対応
  • UIの書き直し
  • ファイルのリストア機能の改善
  • ユーザーロールの設定
  • ESXi 5.5に対応

です。

vMotion対応

vCenterを使用していると複数のESXiホスト間でVMの移動が簡単にできます。さらにvMotionを使うとVMが実行中でもVMをESXiホスト間で移動することができます。vmGuardian 1.0はホストにフォーカスしたバックアップなのでvMotionを使うと別のホスト上の別のVMとみなされて、新規のバックアップを作成するようになっていました。実際は同じVMなので、そのまま増分バックアップを継続してくれたほうがやはりすっきりします。2.0ではバックアップ対象を仮想マシンにフォーカスするように変更しました。この変更でターゲット仮想マシンがどのホストにvMotionで移動しても追跡してバックアップを増分で継続することができます。

HA対応/クラスタ構成対応

HA対応は、つまりはESXiホストのクラスタ構成への対応です。ESXiホストをクラスタ構成してHAを有効にしている場合、ホストダウン時にはVMは他のクラスタを構成しているホストに移動します。バージョン2.0ではホストに関係なくクラスタ内の仮想マシンをリストアップしバックアップターゲットにできますので他のホストで再稼働しても追跡してバックアップを継続できます。ではFTは?という疑問が出ると思いますが、残念ながらFT構成にするとスナップショットを作成できなくなってしまうため非対応です。

UIの全面書き直し

vmGuardianはWebコンソールを採用していますので、コントロールや画面の更新はvmGuardianアプライアンス上のhttpサーバーと通信して行っています。通信して、といっても、情報の即時性、正確性を追及するなら通常のアプリケーション、たとえば弊社バックアップ製品のActiveImage Protectorのように常に接続して双方向通信を行う必要があります。しかし、Webベースだとhttpサーバーに問い合わせをして情報取得します。つまり、問い合わせをしないと情報を取得できないということなので、どの程度の頻度で問い合わせをするかでパフォーマンスが変わってきます。

1.0ではリクエストがあると、アプライアンス側で画面のレイアウトや情報なども作成し送信を行っていました。たとえば、各ウィザードの画面遷移時などでは遷移が起きる度に問い合わせをしていました。2.0では、可能な限りWebコンソール側で処理するようにソースコードから見直して、全面的に書き換え、問い合わせの回数を大幅に減らしました。これにより、Webコンソールのレスポンスが数段によくなっています。また、ログ表示や設定画面などのレイアウトも全て見直しを行い、わかりやすくなりました。

ファイルのリストア機能の改善
バックアップイメージファイル内の仮想ディスク上から指定したファイルをZIPにまとめてダウンロードできるようになりました。

ファイルのリストア機能の改善

バックアップイメージファイル内の仮想ディスク上にある必要なファイルをZIPにまとめて一括してダウンロードできるようになりました。vmGuardianではイメージファイル内の実ファイルを個別で取り出すことができます。これはイメージファイル内のボリュームをアプライアンス内にマウントし、マウントポイントを公開して実現しています。Webdavでアクセス可能なように公開しますのでWebdavクライアントを使用すると、そのままフォルダ構造ごと閲覧して取り出すことができます。Webコンソール上からは個別に指定して取り出しますが、ファイルを複数取りたい場合には繰り返し操作する必要がありました。2.0では複数のファイルを指定してZIPファイルにまとめて一回で転送することができるようになりました。

ユーザーロールの設定

ユーザー毎の権限の割り当てが可能になりました。この機能をつかうことでバックアップの計画、設定をするエンジニア、実行するユーザー、監視や管理をするユーザーなどを分けることができます。

ESXi 5.5 に対応

ESXi の最新版がバージョン5.5になりましたので対応しました。

バージョン2.0では、そのほかにも多数の不満だっだ部分、ご要望をいただいた修正が入っています。
動作も高速になり、安定性も向上しています。

ESXiのバックアップ、ディザスタリカバリーを、30日間フル機能で使用できる体験版を用意していますのでお試しください。


ActiveImage Protector SP3 リリース

ActiveImage Protector Server/Desktop Edition SP3 をリリースしました。

通常サービスパックと言った場合には過去の不具合の修正の累積をまとめて更新する、というような意味合いですが、AIPのSPは以前から修正だけに留まらず多数の新機能を追加してきています。今回のSP3でもさらに便利に使える新機能を追加しました。

SP3での主な機能強化

以下の機能強化が主な内容です。

  • 仮想変換ユーティリティ(P2V 機能)を強化し、ESXi サーバーのデータストアを保存先として指定して直接仮想ディスク ファイルに変換することが可能になりました。
  • NTFS ボリュームの縮小復元、縮小複製が可能になりました。
  • Windows PE 復元環境作成ウィザードにより、Windows ADK を使用して Windows PE 4.0 ベースの Windows PE 復元環境が作成できるようになりました。
  • 汎用の復元環境として ActiveImage Protector Boot Environment(Linux 復元環境)を同梱しました。

P2Vの強化

変換した仮想ディスクの保存先としてESXiサーバーのデータストアを直接指定できるようになりました。今までは一度ローカルディスクへ変換したディスクを保存してからESXiサーバーへアップロードを行う必要がありました。ESXiで使用する仮想ディスクはサイズが大きいためアップロードだけでも時間が相当かかっていましたが、今回の機能で変換作業全体の時間を減らすことができます。ネットジャパンはVMwareのVTAP EliteメンバーになりましたのでこうしたESXiホストへのアクセスを行うために必要なVDDKを製品にバンドルして配布できますので、こうした便利な拡張も可能になりました。

NTFS Shrink on the fly

NTFSボリュームの縮小復元、縮小複製を行える機能です。今までは、たとえば200GBのボリュームをバックアップした場合には、復元時は200GBあるいはそれよりも大きい300GB、400GBの領域に復元することができました。要するに同じ大きさかそれ以上のサイズにして復元が可能だったわけです。ということは、190GBしか領域がなかった場合には復元そのものができないということです。実際に使用している容量が20GB(200GB中20GBの使用なので180GBは空き容量となっている状態です)程度であったとしても、ボリュームのサイズとしては200GBの領域が必要になるため、領域が足りなくなるからです。SP3では、使用容量と作業用の容量(状態によって変わります)が確保できればNTFSボリュームを縮小して復元することが可能になりました。同じサイズのディスクを使っていても、型番が同じディスクを買ったはずでも、なぜか全シリンダー数が少しだけ小さいということがときどきあります。そんな時でもこの機能を使えば簡単に復元が可能です。

Windows PE 復元環境作成ウィザード

Windows PEベースの復元環境をユーザーが作成できるツールを用意しました。以前も同じ様な機能のものがありましたが、中身は違います。以前は製品メディアを起動すると、Windows PE 3.1で動作するAIPが起動してコールドバックアップ、復元をおこなえるという復元環境を提供していました。しかしながら、昨年Microsoft との契約が変更されため、ISVはWindows PE を以前のような形で配布できなくなってしまいました。今回のツールはMicrosoft が提供しているWindows ADKを使用して復元環境/ユーザーカスタマイズ環境の作成を行うことができます。このツールを使うことでSP2までのWindows PE 4.0 ベースの復元環境と同等のものが作成できます。以前のバージョンに復元メディアのカスタマイズ機能がありましたが、その時に使う参照元となる製品メディアはネットジャパンで作成していたわけですが、その作成手順をそのままツールにしたと考えてもらうとわかりやすいかと思います。

AIPBE(ActiveImage Protector Boot Environment)の提供

上で述べたようにPEの作成ツールを提供することになりましたが、やはりあらかじめ作成してあるメディアから起動してすぐに使用できる起動環境は必要でしょう。製品メディアを使う起動環境は新しくAIPBEという名前で提供することになりました。AIPBEはLinux版のActiveImageをLinux LiveCD上で動作するように構成した起動環境です。実体はAIPのLinux版と同等ですのでイメージファイルの互換性等が問題になることはなく、間違いなくバックパップ/復元を行うことができます。

その他の修正の詳細はリリースノートご覧ください。


ActiveImage Protector Linux Editionのバージョン3.5

ActiveImage Protector Linux Editionのバージョン3.5をリリースしました。

バージョン3.5での主な新機能は

  • 重複排除圧縮機能
  • スナップショットドライバの自社開発
  • GPTディスクへの対応
  • Red Hat Enterprise Linux 6.3/6.4 に対応

です。

保存先の容量を大幅に縮小できる重複排除圧縮機能

イメージングバックアップ製品では世界で初めて(注1)バックアップと同時にデータブロックの重複を排除して圧縮する機能を実装しました。一般的に重複排除機能というと別途アドオン製品が必要であったり、保存先のストレージ内に独自のノードを作成する方法や重複排除機能を実装した高価なストレージを購入するというあたりを想像すると思います。ActiveImage Protectorはバックアップを行いながら、同時にインラインでの重複排除圧縮を行います。別途ソフトウェアや重複排除機能を搭載したストレージ、特別な設定や操作も必要ありません。単に非常に圧縮率の高い圧縮方式だと考えてもらえればわかりやすいと思います。バックアップされたイメージファイルの圧縮率は劇的に高くなり、保存先の消費容量を大幅に縮小(注2)できます。

圧縮率がいくら高くなっても、圧縮時間がその恩恵をはるかに上回るほど長くなってしまうなら、とても実用的とは言えません。ActiveImageの重複排除圧縮は実用的な速度で圧縮を完了します。社内での計測結果の一例(Windows版)ですが、A社の重複排除が完了まで約2000分かかったのに対して、AIPでは108分で完了しています。また復元時間もA社は約780分でしたが、AIPでは185分でした。AIPの重複排除圧縮はインラインで行われているためこのような実用的な速度で非常に高い圧縮率を実現しています。Linux版も同じ重複排除圧縮のコードを使用していますので同様の性能になります。

 

Linuxネイティブのスナップショットドライバーを自社開発

バックアップ製品開発分野での長年のノウハウを活かした、Linux用のスナップショットドライバー(AIPSNAP)を自社開発し今回から組み込みました。これにより、Linux上でもさらに安全で堅牢なバックアップがおこなえます。以前のバージョンは3rdパーティ製のスナップショットドライバを使用していました。ここで敢えて自社開発に踏み切ったのは、お使いの方ならご存知でだと思いますが、Linuxではカーネルバージョンが変わるたびにスナップショットドライバも更新する必要があります。このバージョンアップやトラブル対応の時に、スナップショットというコア部分がブラックボックスであったり、他にも制約があると迅速な対応ができず、結局しわ寄せがユーザーに行ってしまう―という事態を改善したかったためです。自社開発であれば、当然ソースコードも含めてなにもかもが手元にありますので個別対応も機能改善も容易(もちろん技術的には容易ではないことのほうが多いのですが…)に取り掛かることができます。

GPT(GUIDパーティションテーブル)のサポート

GPTディスクのバックアップリストアに対応しました。2TBを超える大容量ディスクのバックアップが可能になりました。2TBを超えるボリュームのバックアップを行う場合にはext4を扱える必要があります。スナップショットの退避領域も2TBを超える可能性があるためです。

今回の3.5の新機能は本来は次バージョン4.0から導入予定であったものですが、前のバージョン(3.1)をリリースしてから時間が経っていることもあり、先に要望が多かった機能を実装して3.5としてリリースした形になっています。

(注1)当社調べ
(注2)当社の検証結果では標準的なデータの場合、元サイズから約50%程度に容量を縮小できます。


SHR―Seamless Hot Restoreとは?

Seamless Hot Restore(SHR)は復元するまで仮想マシンを使えない、言い換えると仮想マシンの復元時間によるダウンタイムをなくすことができる機能です。

バックアップはHyper-VホストのボリュームをAIPと同じイメージングバックアップを行います。イメージングバックアップですので仮想マシン、仮想ディスクすべてを含んだ状態でのバックアップが作成できます。もちろんスケジュールも増分も可能です。ここまでは通常のAIPと同じです。違うのはリストアの方法です。

以前のバージョンにも、for Hyper-Vには保存したホスト全体のバックアップイメージから個別に仮想マシンを選択して復元するReZoom機能が搭載されています。イメージファイル内にある仮想マシンがリストアップされるので、復元したい仮想マシンを指定すると、仮想マシンと関連ファイルがコピーされHyper-Vマネージャに登録されます。復元完了後、ユーザーはHyper-Vマネージャから仮想マシンを起動できる、という具合でした。つまり、ReZoomは静的に仮想マシンを復元するわけです。

仮想マシンのトラブル → イメージファイルからReZoomで仮想マシンを復元 → 復元完了 → 起動

という具合です。ReZoomは仮想マシンの復元時にとても便利な機能なのですが、実際にReZoomを行うと数百GBのファイルコピーになりますのでその時間は馬鹿になりません。仮想マシンが元の形に復元されなければ起動は当然できませんから、その間はなにもすることができませんし、仮に外部から接続される仮想サーバーであったら、その間はサービスは停止することになります。この待ち時間をなくしてしまおうというのがSeamless Hot Restore(SHR)です。

仮想マシンのトラブル → イメージファイルからReZoomで仮想マシンを → 起動

になるわけです。

SHRでは、復元の開始と同時に仮想マシンを起動できます。ReZoomは復元が完了するまではマシンの起動ができなかったのに対して、SHRはシームレス仮想マシンという形で先にイメージファイル内の仮想マシンを起動してしまいます。普通に元の仮想マシンが起動している状態ですので運用を開始できます。仮想マシンの復元完了までの時間を待つ必要がなくなり、その分のダウンタイムをなくすことができます。

ReZoomとSHR

ReZoomとSHR

シームレス仮想マシンで運用している間、同時にバックグラウンドではReZoomが復元を行っています。その間、シームレス仮想マシンでは運用し続けているので、その仮想ディスクにも刻々と変更が加えられています。ReZoomによる復元が完了すると、復元が完了した仮想マシンに切り替えて運用を再開することができます。この時シームレス仮想マシン上で行われたディスクの変更だけでなくメモリも含んだ設定を引き継いで、そのまま運用を継続できます。実際には切り替え時に仮想マシンが一時停止(保存状態)になり、すぐに(1分程度)再開して運用を再開します。注意してほしいのは、再起動ではなく、仮想マシンの停止ですので作業中のものはすべて保存されており、シームレス仮想マシン上で行われた作業はなにも失いません。たとえば、WordやExcelでなにか編集をしていて、ウィンドウを開いたまま、保存をしていない状態で切り替えても、再開後にそこから作業を再開できます。メールサーバーとして運用していて、シームレス仮想マシンが正しく受け取ったメールはそのまま引き継がれます。

SHRのしくみ

SHRのしくみ

ReZoomの復元先は同じHyper-Vホストでなくても可能ですので、ホストそのものに障害が起きた場合でも、他のHyper-Vホストに優先的に復旧したい仮想マシンをSHRで復元することでダウンタイムを減らすことができます。

SHR機能はActiveImage Protector for Hyper-V with SHRfor Hyper-V Enterprise に搭載されています。

with SHRは仮想マシンの保護にフォーカスして機能、価格を絞った新製品です。小規模なHyper-V環境でクラスタやHAの構築するほどではない、あるいは費用がかさむので導入できず仮想マシンの保護ができていない場合には、低コストで仮想マシンのダウンタイム削減が可能なりますので、特にお勧めします。

ActiveImage Protector 3.5 SP2 について


ActiveImage Protector 3.5 (以下AIP)のSP2をリリースしました。

詳しくはニュースリリースをご覧いただくとして、主な修正はWindows 8、Windows Server 2012 への対応です。Windows Server 2012 対応~と言葉にしてしまうとあっさりしていますが、内容はなかなか濃いものになっています。単に以前からの機能が動作するというだけでなく、以下のWindowsの新機能にも対応しました。

真面目に対応したため、メジャーアップグレード並の修正量になってしまいました。

ReFS(Resilient File System)対応

ReFSは新しく採用された整合性、可用性、スケーラビリティを高めたファイルシステムです。AIPではReFSボリュームのフルバックアップと差分バックアップの作成/リストアが可能です。現バージョンでは増分はできません。スケジュールは差分バックアップになります。

CSVFS対応

CSVFSは以前のクラスター共有ボリュームCSV(Cluster Shared Volume)を一貫性のある一つの名前空間として扱えるようにした新しい機能です。AIPではCSVFSボリュームのフルバックアップ、差分バックアップが可能です。現バージョンでは増分はできません。スケジュールは差分バックアップになります。

記憶域対応

ストレージプールに作成した仮想ディスク(スペース)のバックアップ/リストアが可能です。もちろんイメージファイルの保存先として使用することもできます。

4Kセクター対応

セクターサイズが4Kのハードディスクに対応しました。いままでのハードディスクは1セクターサイズが512バイトが前提でしたが、大容量のハードディスクのためにセクターサイズ4Kのものが出てきています。いまのところ物理セクターは4Kでもハードディスク側でエミュレーションしたり、Windowsも対応していませんでしたが、Windows Server 2012/8からネイティブに4Kセクターを扱えるようになります。今回のアップデートでAIPも4Kセクターを扱えるようになりました。

SP2の細かい話

一番大きな変更は4Kセクターへの対応です。この変更が必須になったのは記憶域への対応でした。記憶域といってもアクセス自体は仮想ディスクなので当初は軽く見ていたのですが、調べてみると仮想ディスクは4Kセクターのディスクとして作成されることがわかりました。
AIPも含めて多くのハードディスク関係のアプリケーションは1セクター512バイトであることを暗黙の了解として使用していました。もちろんセクターサイズの情報は昔から存在しており512以外の値になる可能性はあったのですが今まで変更されたことはなかったのでコードの多くの場所で512を決め打ちで使っていました。
今のところ、物理ディスクで4Kセクターネイティブのみというものは市場でほとんど出回っていないので対応は次のバージョンでも間に合うかなと考えていたのですが、ストレージスペースでこの問題が浮上してきたのです。また、AIPではパフォーマンスを内部的に調整するためにI/O関係のパラメータを細かく設定できるようになっているのですが、現在のパフォーマンス設定だとうまく保存もできない、設定を変更して保存できるようにしてもパフォーマンスが出ない場合があることがわかりました。
4Kセクターサイズで正しく動作するようにする変更自体は、やることが決まっているので大して難しくないのですが、修正する場所がコード全体に散らばっているため全て探して潰していく必要があります。この作業はそれなりの時間がかかります。ですが、せっかくストレージスペースがあるのにイメージファイルを保存できないのはやはりよろしくないので今回のSP2で修正を含めることにしました。その結果、4Kセクター(4Kだけでなく他の512以外のサイズにも対応しています)、ストレージスペースに対応できました。

次に力を入れたのはCSVFSの対応です。2008R2ではCSV―クラスター間での共有ボリュームがありました。このCSVは主にHyper-Vの仮想マシンのストアを目的としていたものでした。これはNTFSボリュームそのものだったので、以前のAIPではバックアップ自体は可能でしたがオーナーノードからのみバックアップが可能で、また、すべてのノード間で整合性をとったバックアップはできませんでした。どういうことかというと、オーナーノード以外で動いていた仮想マシン(の設定と仮想ディスクファイル)は電源強制断の状態でバックアップされてしまうということです。正しくバックアップを作成するには仮想マシンを正常にシャットダウンしてから、ということでした。
2012からは新しくCSVFSとして別のファイルシステムとして認識されるようになりました。それに合わせてVSSのスナップショットも拡張され、他のノードに対してもスナップショットの取得が通知されるようになり、どのノードからでも正しいバックアップが作成可能になりました。 今回のSP2ではこの拡張に対応してCSVFSのバックアップを期待した形で作成することができるようになりました。

このように、今回のSP2ではハードディスク関係、I/O関係、スナップショット(VSS)とコアな部分を見直して機能を強化し、過去からの不具合の修正も多数行っています。

ActiveImage Protector のコマンドライン機能

ActiveImage Protector(以下AIP)にはWindows版、Linux版両方にコマンドライン版が用意されています。

インストールフォルダを見るとaipcontrol.exe(Windows 版の場合)というファイルがあります。これがコマンドライン版の実行ファイルです。

コマンドプロンプトを起動して、aipcontrol を実行すると

C:\Program Files\ActiveImage Protector Desktop>aipcontrol
ActiveImage Protector Control [Version 3.5.1.980]
..........
"help" を入力するとコマンドの一覧を参照することができます。終了するには "exit" を入力します
>

とコマンド入力待ちになります。この状態は対話型でAIPの機能を使うことができます。
ここで help と入力すると、コマンドのリストが表示されますのでバックスクロール 等で確認してください。

また、コマンドライン上で直接 aipcontrol help と入力しても同じ内容のヘルプが表示されます。

C:\Program Files\ActiveImage Protector Desktop>aipcontrol help | more
ActiveImage Protector Control [Version 3.5.4.980]

Info Commands:
    diskinfo
        Displays disk and volume information.
    serviceinfo
        Displays information on the AIP service.
    config <setting>[<value>]
        Gets or sets Service configuration settings.
        Enter "config *" for all settings.
        Use "" for the empty value.
        Enter "config TestMail" to send a test message.

Remote Control Commands:
 remote ipv4address port password*[WinAccount]

…以下略

aipcontrol では、GUI版のAIPで行えるほとんどのことができます。
AIPは、サービスとして動作している “aipservice” がGUIやCLI(今回のaipcontrol)とやり取りを行なって機能を実現しています。GUIも各々の機能を、個別のコマンドに分解してサービスに送っていますので、当然CLIでも同様の機能を実行できるわけです。プロファイルの作成、スケジュールの作成、バックアップの作成の他、イメージファイルの操作であるコンソリデーション等も行うことができます。

たとえば、コンソリデーションは以下のような指定になります。

consolidate is to merge several INC images to one INC image,
a new INC image file will be created, the original files will be renamed or deleted.

consolidate  n1-n2 [pw:] [delOriginal] [createMD5|autoDecidedMD5]
        Ex: consolidate C:\Test.aiv 3-5  pw:abc delOriginal createMD5
            consolidate c:\Test.aiv 5-25 pw:mypassword

このCLIを使用することでAIP単体だけでは実現が難しいタスクを、他のツールやコマンドファイル、シェルスクリプトの制御構造を利用して実現できます。たとえばバックアップのファイルスタンプをみてコンソリデーションを行なってその結果を外部のストレージに転送、といったことや、自社の管理コンソールと合わせて組み込みコマンドのようにAIPのバックアップを使用することができます。

GUIと違ってコマンド指定を全て行う必要があるので敷居は決して低くはないですが、使えると応用範囲が広がります。

ActiveImage Protector 3.5 SP1

ActiveImage Protector 3.5 SP1 をリリースしました。

SPですので、主な配布目的は最初のマスターからの累積的な不具合の修正ですが、追加機能として、Windows PE 3.1 の64bit版をベースにした復元環境を追加しました。

ActiveImage Protector(以下AIP) には、ベアメタルリカバリ時に使用するための復元環境があります。この復元環境はCD(DVD)から起動することで、ハードディスクにOSがなにも入っていなくてもリカバリーを行うためものなのですが、今回のSP1でAIPには似たような復元環境が3種類もあることになります。

3種類といっても、どれもPEベースで、PE2005 、PE 3.1(32bit)と今回追加されたPE 3.1 (64bit)です。実際の運用では9割以上は現行のPE3.1(32bit)でカバーできます。

ではなぜ他のPEが必要なのでしょうか? デバイス・ドライバーの問題です。

まずPE2005については、AIPはWindows 2000 Serverもサポート対象にしていますが、Windows 2000が現役だった頃のPE 2005でしか提供されていないストレージやネットワークのドライバがあるのです。そのためPE3.1で起動しても対応するドライバーが存在しないためストレージもネットワークも見えない、という事態がおこります。また、Windows 2000が稼働しているようなマシンはハードウェアが貧弱であることが多いため、PE 3.1の稼働要件(主にメモリ)を満たせない場合もあります。

同様に、最近になって、一部のハイエンドサーバー製品などで、64bit版のドライバしか存在しないためにPE 32bitが使えない、デバイスが見えないという状況も報告されるようになってきました。そのため、PE 64bit版を使った復元環境を提供することになったのです。

単純に64bit版といっても、通常のWindowsの64bit版であれば32bitのプログラムもうまく動くようによろしくやってくれるのですが、PE 64bit版上では純粋に64bitのプログラムでなくては動作しません。そのため必要なものは全て64bit化してあります。また、3つもPEが入っているので、CDには収まらずDVDになってしまいました。

このようにActiveImage Protector は日々進化を続けていますので、今後も期待してください。

ActiveImage Protector 3.1 SP2

ActiveImage Protector 3.1 のSP2をリリースしました。

ActiveImage Protector 3.1のSP2をリリースしました。サービスパックですので既知の問題の修正が主ですが、追加された機能もいくつかあります。

主な追加機能は、

  • コンソリデーションでベースも結合可能
  • スマートコンソリデーション/ユニファイ
  • サービスの状態監視機能
  • タスクトレイアイコンの追加
  • オフサイトレプリケーションのパフォーマンス設定
  • フルバックアップのみの保有ポリシーの設定
  • メール通知のSSL/TLSの対応
  • Linux版にQuick P2V機能を追加

です。

コンソリデーションでベースも結合可能

コンソリデーションは増分バックアップファイルを結合して見通しをよくするための機能です。前バージョンでは最初のバックアップ=ベースファイル(フルバックアップ)は結合の対象からはずしていました。これはベースファイルはフルバックアップなので、サイズが大きいため結合すると時間もかかり、コンソリデート後のファイルを削除しない設定を選んだ場合には保存容量も大きく、またベースファイルはバックアップの大元ですので、できれば手を付けないほうが安全、という理由からです。結合後は最低でもベースファイルと結合した増分ファイルの2つのファイルになります。通常はこちらがおすすめなのですが、やはり最新のバックアップを1つにまとめておきたい、という要望もある程度寄せられましたので、ベースも含められるように変更しました。
この変更を行うと、別機能で実装しているユニファイとどこが違うのか?という疑問が出てきます。コンソリデーションは増分バックアップを継続しつつ増えたファイルを結合してまた増分を継続していきます。一方、ユニファイはベースも含めて全て統合して、その時点のフルバックアップとして別名で保存を行うというものです。コンソリデーションは増分バックアップを継続しながらバックアップファイルの整理、ユニファイは最新のバックアップを別の場所にアーカイブしておくと考えてもらうとわかりやすいと思います。

スマートコンソリデーション/ユニファイ

スマートコンソリデーション/ユニファイは結合後のファイルを最適化します。これまでは削除されたブロックもそのまま結合していました。スマートコンソリデーションでは結合後に存在しないはずのブロックは削除されるようになりました。
どういうことかというと、ベース作成後、1Gのファイルを作成、増分を作成、さきほど作成した1Gのファイルを削除して、再度増分バックアップ、そしてこの2つの増分を結合した場合には、増分ファイルのサイズはゼロ(実際はその他のデータのあるのでゼロにはなりませんが)になっていて欲しいという要望に応えたものです。前のバージョンでは変更を全て保存していたのでファイル数は減ってもサイズは変わらず、途中に戻れるわけでもなかったので、より実用的な仕様になりました。

サービスの状態監視機能

今回のバージョンからサービスが停止した場合、サービスの再起動を試み、結果をメールで通知できるようになりました。ActiveImage Protector のコアサービスaipservice は常駐してバックアップタスクやスケジュールをコントロールしています。なんらかの原因でaipserviceが停止してしまうと期待していたバックアップがとれなくなってしまいます。そして、モノがサービスだけに止まってしまったことに気がつかないことがあります。予期しないサービスの停止が起こってしまう場合、その原因そのものは環境依存であることが多く特定するのはなかなか難しい作業ですが、少なくともサービスが止まってしまったら管理者はその事態を把握しておくことができるようになります。

タスクトレイアイコンの追加/オフサイトレプリケーションのパフォーマンス設定

バックアップやオフサイトレプリケーションを実行しているときにタスクトレイにアイコンを表示するようにしました。ここからレプリケーションの優先度の変更なども起動できるようになっています。その他、コンソールの表示、シャットダウン時のイメージ作成など従来の機能も引き続き使用できます。

トレイアイコン

トレイアイコン

フルバックアップのみの保有ポリシーの設定

ActiveImageでは、ベースイメージファイルとそれに連なる増分バックアップファイルをまとめてイメージセットという形で世代の管理を行なっています。保有ポリシーはこの世代ごとにいくつまで保存しておくかを指定して古いものから自動的に削除して保存先の容量を確保する機能です。今回の修正でフルバックアップのみも一世代として扱い保有ポリシーを設定できるようにしました。

メール通知のSSL/TLSの対応

AIPにはバックアップ完了時や障害時にメールによる通知機能があります。従来は単純なSMTPのみの対応でしたが、SSL/TLSが必須のメールサーバーも使えるようにしました。また、AIPエージェントの異常終了時の通知も可能にしました。

通知設定

通知設定

Linux版SP2にQuick P2V機能を追加

Linux版もSP2になりました。新機能としては、Linux(Red Hat Enterprise Linux 4-6)でのP2V機能を実現するQuick P2V機能を搭載しました。Quick P2Vを有効にすると、バックアップ時に必要な設定を適用したイメージファイルを作成します。あとは仮想マシンに復元すれば起動してきます。Windows版のP2Vでは一度イメージを作成したあとに、各々の仮想環境に合わせた仮想ディスクに変換するか、AIRを仕掛けて復元しています。AIRを使った仕組みと似た方法を復元時ではなくバックアップ時に行なっているところが“Quick”の由来です。Linux版にはWindows版のような形のP2Vはありません。