vmGuardian 3.0.20150812リリース

vmGuardian 3.0のマイナーバージョンアップ版 vmGuardian 3.0.20150812をリリースしました。
今回のリリースでも大事なアップデートがあります。

vSphere 6.0への対応
vSphere6.0リリースからずいぶんと遅れてしまいましたが、vSphere6.0へ対応しました。VMware vSphere上でエージェントレスバックアップを可能にするvmGuardianでは非常に大切なアップデートです。最新のvSphere6.0では、VMのマシンバージョンも新しい物がサポートされています。新しいマシンバージョンへの対応や、vmGuardian アプライアンス自体もホストへ展開されるVMのひとつとなりますので。その動作にホストのバージョン違いは大きな影響を与えます。ようやく対応する事ができました。

ImageCenter LEへの対応
以前からvmGuardianへイメージファイルのレプリケーション機能のリクエストをお客様から頂いていました。既にAIPではレプリケーション機能をサポートしており、vmGuardianでも対応は必要と考えていました。また、同時にAIPとそれ以外の製品を組み合わせてご使用になられるお客様には日々、増えていくイメージファイルの管理と製品個別に災害対策を行う煩わしさがありました。
それにも増して、vmGuardianでは複数VMをひとつのイメージファイルへまとめる事ができ、まとめる事で重複排除機能をフル活用できる仕組みがあります。AIPとは違うイメージファイルの扱い方をしなければいけない難しさもあります。
そこで、イメージファイルのレプリケーション、統合(コンソリデーション)を行うImageCeter LEがリリースされました。これによって、レプリケーション機能が無かったvmGuardianのイメージファイルもバックアップのサブとして、災害対策としての遠隔地保存としてレプリケーション機能をお使いいただけるようになりました。ただし、他製品とのイメージファイルフォーマットの違いを吸収する必要があり、今回のvmGuardian3.0.20150812より対応となりました。

ImageCenter LEの詳細は弊社HPの ImageCenter LEリソースより 活用ガイドをご参照ください。

vmGuardian3.0.20150812のその他のアップデート内容、注意事項などは弊社HPのvmGuardian3.0技術資料にて確認ください。


vmGuardian 3.0.20141022リリース

vmGuardian3.0のマイナーバージョンアップ版のvmGuardian3.0.20141022がリリースされました。今回のアップデートの中には世界中で騒がれているbashの脆弱性であるShellshockとSSL3.0の脆弱性であるPOODLEに対応しています。

Shellshock
実際にはShellshockとはxxだ!と特定できている訳ではありません。現状では最近発見されているBashに含まれるバグを総称して Shellshockと呼ばれています。ですので、Shellshockに関する情報は「xxに対応したけれど修正が不足なのでxxにも対応した」と言うように日々、アップデートされています。大まかに言えばBashの環境変数の扱いに不備があって、任意のOSコマンドを実行できてしまうと言う問題から始まって、他にもbash内ではあっちも危ない、こっちも危ないとなっている訳です。
vmGuardianでは最新bashを使用する事で対応しました。もちろん、Shellshock関連の最新アップデートがあればvmGuardianも追従していきます。

POODLE
このPOODLEはブラウザーとWebサーバーとの通信を暗号化する仕組みのSSL3.0の脆弱性で、暗号化が解読されてしまう恐れがあります。解読されてしまうと通信中にcookieの中身を見られたり、アカウントが乗っ取られてしまう危険性があります。
そして今回の脆弱性はOSにパッチを適用して回避できるものではなく、対応策としてはSSL3.0の使用の停止になります。そもそもSSL自体が古い技術で、 ブラウザーもWebサーバーも新しい暗号化の仕組みがサポートされています。SSL3.0の使用を停止したからと言って、最近のブラウザーとWebサーバーとが今すぐに暗号化しての通信ができなくなる訳ではありません。
vmGuardianもブラウザーコンソールを利用するためにWebサーバーとしての機能を持っていますのでSSL3.0の使用を停止しました。SSL3.0停止後もvmGuardianがサポートするブラウザーではデフォルト設定のまま、ブラウザーコンソールを問題なくお使いいただけます。

vmGuardian3.0.20141022は他にいくつかのアップデートがあります。内容は公開しているvmGuardian3.0ヘルプ内のリリースノートをご覧ください。


vmGuardian 3.0.20140827 をリリースしました

vmGuardian 3.0のマイナーバージョンアップ版 vmGuardian 3.0.20140827をリリースしました。
今回はマイナーバージョンアップですが、とても大事な機能を追加しました。それは、お使いいただくユーザー様とvmGuardianのリリースポリシーに関係します。 その機能は設定内容の移行機能です。今まではアップデーターもご提供していますが、アップデートの内容によってはアップデーターで対応できない場合もありました。この場合、現在使用中のvmGuardianアプライアンスマシンとは別に新しいバージョンのvmGuardianアプライアンスマシンを展開していただいた後に、再び設定を行っていただく必要がありました。

NewFunction

保存先ストレージや接続しているホスト設定などはまだしも、多くのタスクを設定していただいているお客様はスケジュール設定も含めたタスクを作り直さなければいけませんでした。(あるお客様は70個のタスクをお持ちでした)
しかし、今回のvmGuardian 3.0.20140827からは現在使用中のアプライアンスマシンから設定内容をエクスポートし、新しいバージョンがリリースされた場合には新しいvmGuardianアプライアンスマシンで設定をインポートできるのです。

実はvmGuardianは数週間~数か月で新しいバージョンを継続的にリリースしています。これは営業やサポートへ寄せられるお客様のご意見を素早く反映させたり、継続的リリースの為に行う頻繁なテストでバグを早期に潰していくと言うポリシーからです。このポリシーによりvmGuardianはどんどんと成長していきます。しかし、今までは継続的にリリースしてアップデートの機会が多いのにもかかわらず、お客様へアップデーターでは対応できないリリースがある場合に手動での設定移行と言う作業をお願いする事になっていたのです。

そこで、お客様のご意見、社内の意見を参考に設定移行機能を追加したと言う訳です。これからも開発環境の整備、効率化、自動化を図り、お客様に育てていただける製品として継続的リリースをしながらvmGuardianは成長していきます。

その他のアップデート内容、注意事項などは弊社FAQ: vmGuardian 3.0.x各種ドキュメントでご確認ください。

vmGuardianの詳細についは 弊社WebのvmGuardian製品ページをご覧ください。評価版もご用意しております。


vmGuardian 3.0 をリリースしました

vmGuardian 3.0をリリースしました。vmGuardianはVMware ESX(i)環境で仮想マシンのバックアップにご利用いただける製品ですが、3.0で内部的に大きく変更を加えました。

主な変更点は以下の通りです。

  • CUIコンソールのネットワーク設定の不具合を修正しました。
  • エラー通知メールの内容にタスク名とVM名を追加しました。
  • 復元時に仮想ディスク(VMDK)名が変更できるようになりました。
  • 復元先のデータストア選択時にDefault Data Source以外のデータストアを明示的に選択するように変更しました。
  • 連続したフルバック時にイメージファイルが上書きされる問題を修正しました。
  • データコレクターが使用するヒープメモリ量をチューニングしました。
  • トライアルライセンスファイルの有効期限を変更しました。
  • VDDK 5.5をサポートしました。
  • ライセンスファイルインストール失敗時のメッセージを改善しました。
  • CUIコンソールのコピーライトを変更しました。
  • メインサービスで異常終了を検出した場合にCore Dumpファイル収集をサポートしま した。
  • アプライアンスマシンのOSが32ビットから64ビットへ変更になりました。
  • イメージファイルセットがベースファイルと増分毎に分かれるフォーマットに変更しました。
  • 分割されている増分ファイルをひとつにまとめるコンソリデーション機能を追加しました。
  • Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2のスナップショット取得方法を改善しました。
  • 初めてバックアップが取得されるVMでのスナップショット取得ができない問題を修正しま した。
  • タスクログでエラーを赤字で表示するようにしました。
  • Windows Server 2012 R2 をサポートしました。
・CUIコンソールのネットワーク設定の不具合を修正しました。
・エラー通知メールの内容にタスク名とVM名を追加しました。
・復元時に仮想ディスク(VMDK)名が変更できるようになりました。
・復元先のデータストア選択時にdefault DataSore以外のデータストアを明示的に選
択するように変更しました。
・連続したフルバック時にイメージファイルが上書きされる問題を修正しました。
・データコレクターが使用するヒープメモリ量をチューニングしました。
・トライアルライセンスファイルの有効期限を変更しました。
・VDDK 5.5をサポートしました。
・ライセンスファイルインストール失敗時のメッセージを改善しました。
・CUIコンソールのコピーライトを変更しました。
・メインサービスで異常終了を検出した場合にCoreDumpファイル収集をサポートしま
した。
・アプライアンスマシンのOSが32ビットから64ビットへ変更になりました。
・イメージファイルセットがベースファイルと増分毎に分かれるフォーマットに変更しました。
・分割されている増分ファイルをひとつにまとめるコンソリデーション機能を追加しました。
・Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2のスナップショット取得
方法を改善しました。
・初めてバックアップが取得されるVMでのスナップショット取得ができない問題を修正しま
した。
・タスクログでエラーを赤字で表示するようにしました。
・Windows Server 2012 R2 をサポートしました。

64ビット化されたアプライアンスマシン

サポートへ寄せられたお客様のリクエストにお応えしたり、不具合修正を多く含みますが、一番の変更はアプライアンスマシンの32ビットOSから64ビットOSへの変更です。これによりVMwareから提供されているVDDK(Virtual Disk Development Kit)の最新版である5.5をサポートできるようになりました。 最新ライブラリを使う事で、これまで抱えていた問題も対処され、より安定したバックアップを実現できました。

バックアップファイルフォーマットの変更

2.0まではバックアップされたイメージファイルをひとつにまとめていました。3.0ではそれらを個別に保存するようにしました。内部的な変更なのでバックアップされたファイルをセットとしてコンソールから操作するお客様にはあまり実感されない変更ですが、この変更は将来の機能拡張へ柔軟に対応できるようしてあります。

ESX(i)ホストのコンソリデーション

仮想化技術がどんどん進歩し、もうすっかり身近な技術となりました。ハードメーカーからはVMware対応の製品が出荷され、より大きなストレージ製品も出荷されています。お客様の中にはvmGuardianを使って何台かの古いストレージに割り当てられたデータストアへ保存されているVMを1台の新しいストレージのデータストアへコンソリデーション(統合)したいと言う声があります。

例えば1台のVMが2台の仮想ディスクを持っていて、それぞれの仮想ディスク(vmdk)が別ストレージのデータストアへ保存されている場合、

DatastoreA/VMname/VMname.vmdk
DatastoreB/VMname/VMname.vmdk

とデータストア毎に同じvmdk名の仮想ディスクを持っていました。
このVMを古いストレージの複数データストアからバックアップして新しい1台のストレージのデータストアへと復元しようとすると、vmGuardian 2.0では元vmdk名で復元するので、新しいデータストア内でvmdk名が重複してしまい復元できませんでした。
vmGuardian 3.0では、復元時にvmdk名を変更できるようになり、ひとつのデータストア内でvmdk名を重複させずに復元する事ができます。
これでvmGuardianを使って ESX(i)ホスト、ストレージのコンソリデーションを行っていただけます。

WebコンソールもCUIコンソールも見た目の大きな変更はないのですが、vmGuardianは内部的には大きく変更されました。それを示すようにバージョンも2.0から3.0としてリリースされました。

まずはメジャーバージョンアップしたvmGuardianをお試しいただけたらと思います。


vmGuardian の紹介- ESX(i) 仮想マシンのバックアップ/リストア

vmGuardianをリリースしました。

vmGuaridan とは

vmGuardian はActiveImage Protectorの機能でVMwareの仮想マシンのバックアップを使いやすくかつコストも適切な製品が欲しいという要望に応えて開発した、ESX(i)上の仮想マシンをバックアップ/リストアするソリューションです。

vmGuardianは仮想アプライアンスとして提供しておりVMware Client からホストにovaファイルをインポートするだけで使用準備が完了します。仮想ディスクのバックアップは vStorage API for Data Protection を使用してスナップショットとCBT(Continuous Block Tracking)による増分の取得を行っています。NetJapanはVMwareのTAP Elite 会員として仮想ディスクを扱うライブラリVDDKを製品に添付して配布すること許諾されていますのでvmGuardianはオールインワンのアプライアンスでの提供が可能になりました。

仮想アプライアンスを起動すると、アプライアンス内httpdを起動して待機します。あとは、Webブラウザーでアプライアンスに接続すればどこからでも、バックアップ、リカバリ、ファイル単位の復元、ライセンスの適用など全ての操作を行うことができます。トップ画面では管理しているESX(i)ホスト、仮想マシン、タスクの実行状況等を一覧できるようになっています。

トップ画面

トップ画面

 

仮想マシンのバックアップ

バックアップを開始するには、まずバックアップを行いたい仮想マシンのあるESX(i)ホストやvCenterに接続して登録します。登録するとホスト上の仮想マシンが表示されバックアップ対象として選択できるようになります。

バックアップ対象の選択は、仮想マシン毎や、ホストやリソースプールなどを選択して属する仮想マシンの一括選択、一括選択後に個別に選択解除を、と自由に設定できます。ホストを対象として選択しておくとバックアップタスクを作成時以降にホストに新しく仮想マシンが追加された時に自動的に新しい仮想マシンもバックアップ対象として追加され、次のバックアップ時にバックアップされるのでホスト単位でのバックアップ管理を行いたい場合には便利です。

一回のバックアップタスクで複数の仮想マシンを選択できます。別のホスト上の仮想マシンやvCenterの管理下にある仮想マシンも区別なくバックアップ対象として同じタスクに含めることができます。

BackupWizard

バックアップウィザード

 

バックアップは選択した各仮想マシンの設定と仮想ディスクのバックアップを行います。仮想ディスクに対しては、対応するファイルシステムではスマートセクターによる実使用部分のみのバックアップを行いますので、必要最小の容量でのバックアップが可能です。また、VMware Tools(インストールしないで実運用していることはほとんどないと思いますが…)を経由してVSSアプリケーションに対応した整合性のとれたバックアップを行います。

バックアップ時の圧縮はActiveImage Protector で使用されているのと同様の重複排除圧縮を選択できます。圧縮プロセスは同じですので重複部分の多い複数の仮想マシンのバックアップでは重複排除の効果がさらに高くなるので必要な容量が相当抑えられます。

もちろんスケジュールを作成して定期的にバックアップを行うことができます。スケジュールはベースライン(フルバックアップ)と増分バックアップ(変更部分のみのバックアップ)を柔軟に組み合わせることが可能です。

ScheduleOptionスケジュール設定

仮想マシンの復元

vmGuardianでは、バックアップセット(世代管理の単位)を選択すれば、そこからバックアップセット内の仮想マシン、リカバリポイントを選択して復元できます。復元は仮想マシン丸ごと元の状態にもどしますので、復元した仮想マシンはすぐに使用できるようになります。

従来のイメージングバックアップソフトと違いバックアップイメージはまとまったファイルに保存します。正確にはインデックスとデーターの二つのファイルになります。マシン毎のバックアップと増分バックアップを全てばらばらのファイルに保存していくとファイル数が膨大になりファイル単位やファイル名に頼る管理では複雑すぎるようになってしまっている現実に直面しました。たしかに十数個ならともかく数百個のファイルの中から、特定の仮想マシンのいつの何世代目のどの仮想ディスクのいくつめの増分なのか、というのを判断して発見して選択するのは、正直うまいやりかたとは言えません。vmGuardianでは、基点となるイメージセットのインデックスファイルを1つ選択すればあとはドリルダウン式に仮想マシン、仮想ディスクの希望のリカバリーポイントを選択できます。

RestoreWizard

復元ウィザード

スケジュール設定

ファイル単位の復元も可能

ファイル単位の復元もできるようになっています。イメージファイル内の仮想ディスクをマウントすることで特定の仮想ディスク内のファイルを個別に取り出すことができます。仮想マシンを復元しなくても必要なファイルだけをすぐに復元できます。

ESX(i)ホストそのもののバックアップも可能

さて、ここまでは仮想マシンのバックアップでした。では、仮想マシンが載っているホスト自体のバックアップはどうしたらよいでしょうか?仮想マシンは動作しているホストに縛られず動作しますし、ホストへのESX(i)インストールも簡単です。しかしながら、インストール後の細かい設定、あるいは以前の設定を戻すのには正しい設定の控えを頼りにしなくてはなりませんし、そうした作業は意外と時間がかかります。vmGuardianでは、ActiveImage Protector Boot Environment for  vmGuardian の添付、という形で解決策を用意しました。これはAIP(ActiveImage Protector)のLinux版を使った起動環境(次のアップデートでWindows版にも添付を開始します)そのものです。ESX(i)ホストマシンで起動すれば、AIPによるESX(i)ホストのコールドバックアップが行えます。実はAIPはvmfsのスマートセクターバックアップが可能ですのでバックアップ容量も節約できます。障害時にはイメージファイルからリカバリーすればESX(i)ホストを簡単に復旧できます。注意点としては、以前と異なる構成に戻す場合には少し設定が必要ですので、詳しくはサポートページを参照してください。