GATI(台湾)セミナーレポート 2018年7月25日

台湾のパートナーGeneral Advanced Technology Inc.(GATI)が、7月25日にユーザーとリセーラー向けに開催した ActiveImage Protector 2018 紹介セミナーの報告を送ってくれました。

今年はハンズオンセミナーを含めて5回目のセミナーで、いずれのセミナーも盛況でした。

台湾でコンピュータのバックアップといえば、”ActiveImage Protector”認知度No.1!になれる日も近いかもしれないですね(笑)

セミナー当日のスケジュールです。

今回は映画「Mission : Impossible-Fallout」にかけた、セミナータイトル「The IMPOSSIBLE MISSION of the security, the disaster is completely FALL OUT」でしたので、セミナー終了後出席者の皆様と映画「Mission : Impossible-Fallout」を鑑賞しました。

参加人数は44名で申込に対して7割近い出席率でした。質問も多く、新バージョンActiveImage Protectorに対する関心の高さが感じられるセミナーでした。

 

セミナー会場の様子です。

暑い中セミナーにお越しいただきました台湾の受講者の皆様、ありがとうございました。

台湾の皆様により活用していただける製品になるよう、今後もGATIと一緒に頑張って行きます。

わぁるど 2018北陸&金沢女一人旅

毎年盛大に行われるダイワボウ情報システム株式会社様主催の「DISわぁるど in 北陸 かなざわ」に今回も参加させていただきました。

2日間に亘り行われるDISわぁるどは、毎回広い会場で多くの出展社だけでなく地元の企業や、またケータリングとして地元のB級グルメも出展され、ちょっとしたお祭り気分を味わうことができます。

今回ネットジャパンは、セキュリティ部門に参加させていただきました。

  

 

バックアップソフトは今や企業が管理している顧客データなどの情報がウィルスによって流出するのを最終的に防ぐツールとして注目されています。

ネットジャパンも ActiveImage Protectorで、日々のバックアップを行っていただき、いざウィルスにデータが犯されても、バックアップしている犯される前のデータを持ってくることにより、被害を最小限に防げると展示会では紹介しました。

でも、今回の展示会はバックアップの ActiveImage Protector より、簡単にキッティング作業ができる ActiveImage Deploy USB のほうが注目されました。

Windowsのアップデートに伴いPCの入れ替えをされる企業、機関、学校などが増えています。そんな時、こんな問題を抱えている会社やインテグレータが多いこと・・

・某キッティングソフトの高騰・・、予算が・・

・作業スペースが無い。借りるのにもお金が・・

・ネットワークなどの配線作業に時間も人手もかかる。

・クローニングの設定など、技術者の確保が難しい。人件費も・・

ひとつでも当てはまる問題があれば、ActiveImage Deploy USB は全てを解決しますという話をすると最初は疑いの目で見られましたが(笑)、USBを使用してのキッティング作業について説明をするとすぐ興味の目に変わります。

そして、簡単なデモを披露したらその作業スピードとクローニングの簡単さに驚かれ、もっと詳しく話を聞きたいと多くの来場者がネットジャパンのブースに長居してくれました。

今回はネットジャパンの営業員2人と“おまけ”のスタッフ、合計3人で参加しましたが、説明員が足りないくらい・・。

嬉しい叫びです。

 

1日目も、2日目も ActiveImage Deploy USB が大盛況で終わりました。

もう少し、 ActiveImage Protector の説明もしたかったなぁ・・というのも正直なところです。

また次回の展示会やDISわぁるどでも、この ActiveImage Deploy USB 旋風が巻き起こるのが目に見えますね。

 

さて、今回のDISわぁるど in 北陸は金沢で水曜、木曜と行われました。

歴史と食の都です。さっさと東京に戻るのはもったいない。ということで金曜は有休を取って女一人旅をしました。

当日最高気温35度の中、日傘、帽子、飲み物持って、いざ出陣!
ホテルを出た瞬間から、もう惨敗です。暑さには勝てません。

でも前の晩に立てた計画通り、行きたい場所に行くため気合い入れ直し、再度出陣。

1.東山ひがし茶屋街

ここでは、茶屋街を散策し、かき氷を食べる計画。
無事計画完了!

2.兼六園と金沢城
何度か来たことがあるのでサクッと散策

3.石川県立美術館と金沢21世紀美術館
7月22日で終わってしまう「若冲と光瑤」展を見て、21世紀美術館ではあの有名なプールを見る。
計画完了!

4.長町武家屋敷跡
どの県にもある武家屋敷とあまり変わりませんでしたが、武士の気分を楽しめました。

5.利家とまつ ゆかりの地、尾山神社へ
大河ドラマの中でも5本の指に入るくらい好きだった「利家とまつ」、銅像を拝んできました(笑)

6.近江町市場
海鮮丼食べるぞ!!

7.金箔ソフト
金沢駅の喫茶店が1番安く、涼しくて、雰囲気良かったです。

 

計画した7つ、全てミッションコンプリート( ‘ v ‘)ق”

暑くて、汗が尋常ではないほど流れ出て、かなり外を歩いてペットボトル3本飲みながらの観光でしたが、倒れずにすみました。大いに楽しめましたが、猛暑の中の観光は二度としたくないなぁ

ActiveImage Deploy USB バージョン2

ActiveImage Deploy USB バージョン2をリリースしました。

今回のバージョンアップでは以下の新機能が追加されました。

  • マルチライセンスサポート
  • 復元時のボリュームサイズ拡大
  • 重複排除圧縮サポート
  • パスワード保護

マルチライセンスサポート

複数のライセンスを登録して、切り替えて使用できるようになりました。
Deploy USBのライセンスは作成するUSBメモリの数で発行されます。プロダクトキーに紐づいたライセンス数で作成数を管理して一つ作成したら一つ消費されるという形です。

実際のキッティング会社では複数の取引先からキッティング作業の依頼を受けます。この際、例えば1000ライセンスを購入して、取引先毎にA社は10ライセンス使用、B社は50ライセンス…という具合に管理すればよいと考えていました。しかし、キッティングの現場から、取引先毎に別々のライセンスを使って管理をしたいという要望があり、この機能を追加しました。 各々のプロダクトキーでライセンス数を記録していますので、使いたいプロダクトキーを選択するだけで、キッティング作業の切り替えをスムースに行うことができます。

復元時のボリュームサイズ拡大

この製品はUSBメモリから簡単かつ高速にクローニング、復元ができますが、前バージョンでは復元された各ボリュームのサイズは元のディスクと同じになっていました。たとえデプロイ先に大きいハードディスクを用意して復元したとしても、元のディスクサイズより大きい部分は単なる空き領域になるわけです。 これですと、ディスクを十分に活用できず、ディスクサイズが違うというだけで別のデプロイ用USBメモリを作成しなくてはなりません。
バックアップ製品であるActiveImage Protector では復元時に復元サイズを好きに指定することができますが、この製品で復元時にサイズ指定をいちいちしていたのでは製品コンセプトに合いません。 しかし、少しずつバージョン違うデプロイUSBを作成するというものあまりスマートではありません。
そこで、あらじめ復元パターンを設定しておくことで復元時に自動的に適用できるようにしました。パターンは以下の3つです。

  • データボリュームだけを拡大する。システム(Cドライブ)はそのまま。
  • システムボリュームだけを拡大する。その他はそのまま。
  • 全体を均等に拡大する

そのほかのリザーブドパーティション、メーカーリカバリーパーティションなどのサイズは変更しません。この設定でだいたいの要望には応えられると思います。
この機能をつかうことで、ソースマシンのボリューム構成を最小にしておいてバックアップ、復元時に設定したパターンでディスク全体を活用できるように復元します。ハードディスク構成の違うターゲットマシンでも同じデプロイUSBメモリで対応することが可能になります。

重複排除圧縮サポート

重複排除圧縮を使えばデプロイ用イメージをさらに小さくできます。通常の圧縮にくらべて大幅にイメージサイズが小さくなることで、一段階下の容量のUSBメモリを使用できればコストを圧縮することができます。

パスワード保護

バックアップイメージファイルはその性質上、ハードディスク内のすべてのデータを保持しています。復元すれば全く同じデータが手に入ります。 それを小さなUSBメモリに格納して保存、運搬するわけですから万が一紛失したり、盗まれた場合すべてのデータが渡ってしまいます。そのため、パスワード保護を付けてほしいとの要望がありましたので、機能を追加しました。 デプロイ用USBメモリ作成時にパスワード設定をしておけば、そのパスワード付きでバックアップを行います。 復元時にはパスワード入力ダイアログが表示されるので、パスワードを入力して復元を実行します。

今回のバージョンアップで、手数は少なく高速なキッティングという基本コンセプトに加えて、実運用の現場からの意見を反映して、かなり使いやすい製品になりましたので、ご活用ください。

ActiveImage Deploy USB リリース

ActiveImage Deploy USBリリース

ワンストップ クローニング

ActiveImage Deploy USB はPCのキッティングの中心作業であるクローニングをワンストップで効率的に行えるツールです。

キッティングはあらかじめOSやアプリケーションを設定した、同一のPCを大量に作成する作業ですが、仮に一台一台インストール作業を行ったら、膨大な時間がかかります。そこで、近年ではハードディスクイメージを対象マシンのハードディスクに展開していくことで同一設定のPCの複製を行うというのが標準的な作業になっています。

ネットワークを使ったよくある作業手順は、

  1. 配布用ネットワークを準備
  2. 配布用サーバーを準備
  3. PXEサーバーを設定
  4. リファレンスマシンにsysprepをかけてライセンス情報を削除して、シャットダウン
  5. コールドイメージを作成して配布用サーバーに配置
  6. PCを箱から出して、モニター、電源ケーブルを接続
  7. ネットワークケーブルを接続
  8. 各PCの電源をいれて、PXEで起動
  9. マルチキャストセッションを開始
  10. 全PCでクライアントが起動するまで待機
  11. 各PCでディスクイメージを展開
  12. 完了後、シャットダウン
  13. セッション終了
  14. 各PCを箱詰め

というものです。マルチキャスト、PXEを使ったクローニングは一度に大量に複製する場合はメリットがありますが、配信環境や物理的なスペースの確保といった事前の準備や計画が必要になり大掛かりな作業になりがちです。

配信環境の設定にあたる1,2,3 はそれなりの知識と技術が必要になりますので現場のエンジニアによってはハードルが高い場合もあります。また、8~13の配信セッションは同時配信ですので同期的に行う必要があり、セッション毎に準備、待機時間が発生します。また台数が多い場合はセッションを繰り返す必要があります。

たとえば100台のキッティング作業をスペースの問題などで10台ずつ行う場合、合計10回のセッションを行う必要がありますが、ネットワーク経由での配信はそれなりに失敗がありますので、もう数セッションは必要になります。また、数台ずつ複数モデルのクローニングを行う場合はその都度、設定が必要になります。

電源オンだけの迅速なキッティング – No Click , No Storage, No PXE

Deploy USB Welcome 画面

ActiveImage Deploy USBでは以下のような手順になります。

  1. ActiveImage Deploy  USBでデプロイ用USBメモリを作成
  2. リファレンスマシンにsysprepをかけてライセンス情報を削除して、シャットダウン
  3. リファレンスマシンにデプロイ用USBメモリを挿して起動
  4. USBメモリ内の保存領域にバックアップを作成して保存
  5. PCを箱から出して、モニター、電源ケーブルを接続
  6. デプロイ用USBメモリをPCに挿して電源を入れる
  7. デプロイ用USBメモリから高速に起動
  8. 自動的に復元開始 (オートラン機能を使わない場合は1クリック)
  9. 完了後、シャットダウン
  10. PCを箱詰め

難易度の高い配信環境の設置は不要で、USBを挿入、電源オンだけで作業が完了します。

デプロイ用USBメモリ 起動画面

繰り返し行うキッティング作業に有効

作成したデプロイ用USBメモリはライセンスされた復元回数までくりかえし復元ができます。マルチキャストを使う場合と異なり、ActiveImage Deploy USB のデプロイ用USBメモリでは各PC毎に独立してクローニングを行います。そのため対象マシンのクローニングを逐次処理していくことが可能です。たとえば、100台の場合、デプロイ用USBメモリを10個作成しておいて、10台箱から出して、順番にUSBメモリを起動して自動復元、完了したらUSBメモリを抜いて梱包しつつ、次のPC(11台目)を出して、USBメモリを挿してを繰り返していけばよいわけです。起動も復元もUSBメモリなので高速で確実です。

また、あとから数台追加、という場合でも配信環境は必要ないので、以前作成したデプロイ用USBメモリをそのまま使用すればよいだけです。

また、設定の違う複数のモデルの場合でもモデルの種類だけUSBメモリを作成しておけば、好きな時に好きな台数だけクローニングをすぐに行うことができます。マルチキャストやPXEのように一々配信環境の準備をする必要がないため、オーダー1台毎でも、その場ですぐにクローニングを行うことができます。

繰り返し行う必要があるキッティング作業だからこそ、使えば使うほど効果的なコスト削減になります。

エンドユーザー用 復元専用USBメモリ

キッティングしたPCは実際に使用するエンドユーザーに渡され使用されます。ユーザーのPCにトラブルが起きた時に簡単にユーザー自身で初期状態に戻せる方法があったら便利です。 例えば、リカバリー専用の、起動可能な、復旧イメージの入ったUSBメモリがPCに添付できればユーザー自身でワンクリックで復元を行うことができます。デプロイ用USBメモリはキッティング用なので復元回数をライセンスしていますのでそのまま配布はできませんが、リカバリー専用のUSBメモリをユーザーのPCに添付して配布できるライセンス ActiveImage Deploy  USB plus を用意しました。キッティングPC数と同じ数だけ復元回数無制限の復元用USBメモリを作成して添付できます。

起動用Windows PEのカスタマイズ

ActiveImage Deploy  USBではWindows PEを使用して起動環境を作成します。一般的な構成のPCであればPEだけでもMicrosoftが提供しているドライバー類でサポートできますが、サーバー用途のストレージカードなど専用のドライバーが必要な場合があります。 ActiveImage Deploy  USBのデプロイ用USBメモリ作成ウィザードではPE起動時に組み込むドライバを追加できますので、使用時にストレージが見えないという問題も簡単に解決できます。

USBメモリへドライバーを追加

 

評価版がありますのでお試しください。

ActiveImage Protector 2018 リリース

ActiveImage Protector 2018 をリリースしました。 2018での主な追加機能は

  • ポストバックアップ処理の追加
  • 復元ポイントからのリストア
  • ファイルリストア機能
  • vStandby の統合

です。

ポストバックアップ処理の追加

バックアップ完了後に自動的にイメージファイルに処理をおこないたいことはよくあります。たとえば、自動的に別の場所へのコピー、ファイルの検証、起動の確認、一定量のファイルの自動統合などです。バックアップ処理でもスクリプトを使用すれば可能ですがバックアップ処理内になるのでエラー処理などが分離できず制御が難しくなりがちです。 そのためのアプリケーションとしてImageCenterを開発して無償で配布しています。ImageCenterは別アプリケーションであるため、それなりの手間がかかります。 基本的な処理はバックアップウイザードに組み込見たいという要望もあったため、今回はよく使われる、「BootCheck」と「結合(コンソリデーション)」を組み込みました。

BootCheck はイメージファイルを直接仮想マシンにアタッチして起動することで実際にイメージを復元しなくても起動できる、できないを確認することができます。バックアップ直後に実際に仮想マシンで起動して診断しているので、復元時にも起動する保証の信頼度は高いです。

結合は一定数の増分ファイルをまとめて一つの増分ファイルにまとめてゆくコンソリデーション機能です。時間とともに増分ファイルの数は増えていきますので、整理することができます。手動やImageCenterで同じことができますが、よく使う機能なのでバックアップ直後に判断して行えたほうがより便利です。

最初のリリースではこの二つを組み込みましたが今後ほかの機能も追加していく予定です。

復元ポイントからのリストア

過去のバージョンではボリュームの復元はイメージファイルを選択して行っていましたが、2018からはバックアップした時間、復元ポイントから選択して復元するようになりました。ファイル名を見て判断するよりも素早く対象のバックアップを選択できるようになりました。

復元ポイントの選択

復元ポイントの選択

ファイルリストア機能

イメージファイル内のファイル、フォルダ毎に復元する機能です。以前のバージョンでもマウントによるファイルコピーやイメージエクスプローラーによるシェル統合でファイルを取り出すことはできましたが、Windowsでのファイルコピーになるので属性情報などはコピーされませんでした。新しいファイルリストア機能はポイントインタイムでバックアップ時間を選択してファイル、フォルダを属性付きでコピーすることが可能になりました。また、ActiveImageのGUIと統合したので、マウントしてからエクスプローラーで開いてコピーという手順が必要なくなり理解しやすくなりました。

アイテムの復元

アイテムの復元

vStandby の統合

vStandbyは、物理または仮想マシンのスタンバイレプリカを仮想マシンとして作成して、冗長さと即時復旧を安価で提供している製品です。仮想スタンバイレプリカは増分バックアップのようにソースボリュームの更新部分をレプリカ側に反映させていきます。仮想スタンバイレプリカは仮想変換済ですから障害発生時にはそのまま起動することですぐに業務を再開できます。リストア作業や変換作業は必要ありません。この機能をActiveImageに統合、ほぼ全機能、GUIもそのまま入っています。ActiveImageのGUIですべての設定ができるようになりましたのでいちいち切り替える必要がありません。

vStandbyの統合

vStandbyの統合

今回のバージョンアップは既存機能を中心とした使用感や操作性の向上が主な内容でした。ユーザーからはすぐには見えないところですが、次世代のActiveImage への布石がいくつか入っていますので次のアップデートにもご期待ください。


ActiveImage 2016 R2 for Hyper-V Enterprise リリース

ActiveImage Protector 2016 R2 for Hyper-V Enterpriseをリリースしました。

Hyper-V 2016への対応や重複排除圧縮の高速化など最新のバージョンの更新を含んでいます。

Server 版の機能に加えてイメージファイル内の仮想マシンを単体で仮想マシンとして復元できる「ReZoom it!」機能を搭載しました。また、Hyper-V ホストのクラスタ対応として、以前からのCSVFS(差分バックアップのみ可能)のオンラインバックアップに加えクラスタノードへの対応を追加しました。

ReZoom it!

ReZoom it!はバックアップイメージ中に含まれている仮想マシン単体を実際の仮想マシンとして復元する機能です。以前のReZoom機能はイメージファイルに含まれた仮想マシンや仮想ディスクファイルを同じホストマシン上にそのままの状態で戻す機能として実装されていましたが、Windows 2016からHyper-Vの仮想マシンの構成情報のフォーマットが変更されたため同じテクニックが使えなくなってしまいました。これに対応するために for Hyper-Vでは作成するイメージファイル内にあらかじめ仮想マシン情報を埋め込み、ReZoom it!はその情報をもとに仮想マシンを再構築する方式に変更しました。これにより元のホストだけではなく、別のHyper-VホストへもReZoomすることが可能になったため柔軟なシナリオに対応できます。一点だけ違うところは以前のReZoomでは全てをファイルとしてコピーして戻していたので仮想ディスクにぶら下がっているチェックポイントも全て復元していましたが、ReZoom it!では選択した増分ファイルからその時の状態の仮想マシンを再構築して復元します。

VM_setting

クラスタノードの設定

Hyper-Vホストでクラスタ構成にしている場合は仮想マシンや仮想ディスクのファイルをCSVFSに保存するのが一般的な運用になるかと思います。AIPではCSVFSのフルバックアップおよび差分バックアップを取得することが可能です。AIP for Hyper-V ではバックアップの際に仮想マシンの情報を取得するためにHyper-V へ問い合わせをするのですが、各クラスターノード上に所属している仮想マシンの情報を得るには各ノードに各々問い合わせる必要があります。AIP for Hyper-Vが動作しているノードでのみ問い合わせると、そのノードの仮想マシンの情報しか得られず、AIP for Hyper-Vのイメージ内のCSVFSの上には仮想マシン、仮想ディスクのファイルが存在するのにReZoomはできなくなってしまいます。これを解決するために各ノードとアクセス権を設定することでクラスタ構成の全てのノードに問い合わせをして仮想マシンの情報をもらうことができます。

クラスタへの復元は技術資料をご覧ください。


ActiveImage Protector 2016 R2 SP1とImageBoot 2.0をリリース

AIP 2016 R2 のSP1とImageBoot 2.0をリリースしました。 SP1の今回の変更点は主に重複排除圧縮の大容量データへの対応です。以前に比べると省メモリ、速度アップといった改善になっています。 ImageBoot 2.0 はHyper-V 2016、VMware Workstation 12, VirtualBox 5対応と、仮想マシンの継続使用への対応をしました。

ActiveImage Protector 2016 R2 SP1 の変更

重複排除圧縮の大容量データへの対応

AIPの前のバージョンでは2TBを超えるデータをバックアップする場合、環境によっては重複排除のパフォーマンスが落ちてしまい容量に比べてバックアップ時間が長くなってしまうため自動的に無効になるケースがありました。
これはハードディスクの容量が急激に増大し、実装当時の想定範囲を大幅に超える処理ブロック数が発生したためより多くのメモリが必要になった結果、メモリスワップが頻繁に発生したことが原因でした。実際、一時ファイルの置き場所をSSDにするなどの対策を行うと妥当な時間で重複排除圧縮でバックアップが可能でした。
SP1ではこの問題を解決するために重複排除圧縮のパラメータを最新の環境に合わせた見直しを行うと共に、対象ブロックが今後急激に増えていった場合でも対応できるようにハッシュキーの保存、検索を行う時に幾何的解析、ビットマップ処理の最適化や連鎖ブロックの処理などを行い、メモリ、データベースの使い方を大幅に書き換え改善しました。
また、キャッシュサイズ、データベースの分散係数などの内部パラメータも調整可能にして大容量を前提としたテストを繰り返して最適な値を探して決定しました。その結果、大容量データは以前の役2倍の速度で重複排除圧縮が可能になりました。

社内のテスト機での数字ですが、メモリ32GBの環境で11.8TBのデータを26時間、メモリ8GB環境でも38時間でバックアップ完了することができており、動作の安定、メモリも効率的に使用できていることが確認できます。大容量向けに調整し直しましたが、2TB程度の容量であれば以前からメモリ内でほとんど処理されていたので速度はさほど変わりません。

今回のSP1の修正で仮想環境ホストやデータベースなど大容量のディスクでも容量を節約した快適なバックアップが可能になります。

ImageBoot 2.0の変更

Windows 10/Windows Server 2016 で旧バージョンから本バージョンにアップグレードする場合は、必ず旧バージョンをアンインストールしてから本バージョンをインストールしてください。旧バージョンがインストールされている状態からは、正しくアップグレードすることはできません。
更新内容
以下のハイパーバイザーに対応しました。
VMware Workstation 12 Pro
VMware Workstation 12 Player
Windows 10、および Server 2016 Hyper-V
Oracle VirtualBox 5
作成/起動した仮想マシンを継続利用できるようになりました。
設定した仮想マシンを起動するタイミングを選択できるようになりました。
仮想マシン起動後の変更を書き込む差分イメージ ファイル(*.aix)を、ローカル ストレージに作成するように変更しました。
*差分イメージ ファイル(*.aix)を使用して起動した場合は、起動時に指定したイメージ ファイルに変更が適用されます。
アップデート チェックの方式を変更しました。
アップデート チェック時に使用するプロキシ サーバーを設定できるようになりました。
コンソールの表示言語を変更できるようになりました。
多数の増分を含むイメージ ファイルを選択した際のロード時間を短縮しました。

以下のハイパーバイザーに対応しました

  • VMware Workstation 12 Pro
  • VMware Workstation 12 Player
  • Windows 10、および Server 2016 Hyper-V
  • Oracle VirtualBox 5

作成/起動した仮想マシンを継続利用できるようになりました

これは、起動した仮想マシンを一度解放したあとに、また続きから継続して使用できる機能です。仮想マシンでの作業を一時的に中断したい場合、変更を失わずに別の機会に再開できます。

ImageBootでは仮想マシン起動後の変更を差分イメージ ファイル(*.aix)として書き込んでいます。以前はaixをイメージファイルと同じ場所に置いていましたがイメージファイルがNAS上にあるとディスクの書き込み毎にネットワークトラフィックが発生しパフォーマンスにも影響がでていました。今回からパフォーマンスが保たれるように速度の速いローカルディスクを使うようにしました。

起動したVMの履歴

起動したVMの履歴

以前起動した仮想マシンはリストから選択して継続できるのでいちいち必要なファイルを探す必要はありません。

ActiveImage Protector 4 SP1をリリース

ActiveImage Protector 4  SP1 をリリースしました。

企業向けの2016 R2とコードベースが同一のパーソナル向けバージョンです。

機能の違いは、リモートエージェント管理コンソール、プッシュインストール、アドバンスド仮想変換といった管理向けの機能がありません。また、バージョン4に搭載している機能としては、サーバー版ではImageCenterに機能を移譲したレプリケーション機能が入っています。

主な更新としては以下のものがあります。

Windows 10 Anniversary Update に対応

  • Windows 10 AUからカーネルドライバを新規インストールする際のコード署名の方法が変わったことに対する対応です。
  • また、Windows 10 Anniversary Update へアップデート/アップグレードする際は必ず本製品を一度アンインストールしていただき、処理終了後に再インストールしてください。

バックアップ機能を拡張

  • 保有ポリシーによる旧世代削除のタイミングを指定することができるようになりました。
    この機能は、たとえば保存先をUSBディスクなど容量が大きくないディスクを指定した場合に使います。通常は世代管理を導入している場合、管理世代数として指定している数 +1 世代分の容量が必要になります。これは、安全のため最新のバックアップの作成が成功してから、一番古い世代を削除するようになっています。
    しかし、容量が少ないディスクの場合、バックアップ時に容量が足りなくなることがあります。そのため、バックアップ前に一番最初の世代を削除するように指定しておけば容量不足を回避することができます。
  • スクリプトを実行する場合、バックアップ種別(ベース/増分)により実行可否を指定することができるようになりました。
    ベース時、増分時のスクリプトを各々設定できるのでバックアップ初回であるベース作成時のみの処理を別途記述することができます。
  • スケジュール バックアップの開始時刻にシステムがシャットダウン状態などでスキップされた場合、オプションによりシステム再起動後に実行することができるようになりました。
  • ウィザードの確認画面に、作成されるベース イメージ ファイルの概算サイズが表示されるようになりました。

復元機能の拡張

  • ボリューム単位で復元する場合、オリジナル サイズから縮小して復元することができるようになりました。
    少しだけ小さいディスクなどに復元する場合に便利な機能です。

メール通知機能の拡張

  • タスクのサマリー メールを送付することができるようになりました
    日単位、週単位、月単位でタスクの成功失敗状況を把握できます。

USBスマート検出機能

一つのバックアップ スケジュールに 複数の USB デバイスを保存先として登録

  • USBディスクへのスケジュールバックアップを行っている場合、バックアップ実行時間に USB デバイスが接続されていない場合は一旦エラーで終了します。保存先 USB デバイスが接続されると、タスクをすぐに実行するかの確認メッセージが表示されます。
  • 設定した保存先と同じドライブ レターが割り当てられた別の USB デバイスが接続された場合、接続された別のUSBディスクを保存先として今後も使用するかどうかを選択できます。

光学メディアのサポート

  • CD/DVDに分割して収録されたイメージの操作が可能になりました。

ActiveImage Protector 4 としては初めてのアップデートですが、同じコードベースの2016の変更や修正を取り込んでいるため大型のアップデートになりました。


ActiveImage Protector 2016 R2 リリース

ActiveImage Protector 2016 Release 2 をリリースしました。

R2では、以下の機能が新しく追加されています。

リモートエージェント管理ツール

ネットワークー上の複数のAIPエージェントの状態監視、バックアップスケジュールの開始/停止、ライセンスの更新が行える管理ツールです。
これまではリモートエージェントの管理に関してはリモート接続という形でした。これはリモート側のエージェントにローカル側のGUIを接続する1対1での管理でした。この機能はリモート側のAIPの機能をほぼローカルと同等に使用できます。
一方で複数のリモートエージェントを俯瞰的に管理したい、いわゆる一元管理型の管理コンソールもユーザーから要望されていました。本格的なエンタープライズ仕様のコンソールのようにスケジュール配信などはできませんが、リモート側の実行状況、スケジュールのコントロール、ライセンスの更新など監視+αの機能を搭載しており、日常的な監視や対応には十分使用耐えるものです。

ネットワーク エージェント 管理機能

ネットワーク エージェント 管理機能

プッシュインストール

ネットワーク上のコンピューターにリモートでAIPのインストール、アップデートを行う機能です。対象PCはWindowsのネットワーク検索とActive Directoryによるコンピューターの検索が行えます。また、手動で指定したIPアドレスやコンピューター名でも追加が可能です。複数台ライセンスをもったAIPを一括展開したり、アップデータの一括配布などが可能になります。

プッシュインストール

プッシュインストール

アドバンスド仮想変換のHyper-V対応

アドバンスド仮想変換は、ハードディスク、イメージファイルからの仮想「ディスク」への変換に加えて基本的な設定の仮想マシンも一緒に作成してアタッチする機能です。VMware Hypervisor(ESXi)に加えてHyper-Vに対する仮想変換でもこの機能が使用可能になりました

Hyper-Vへの仮想変換

Hyper-Vへの仮想変換

バックアップ再開機能

スケジュールされたバックアップが何らかの理由で実行されなかった場合、実行可能になった後にバックアップを再開できます。例えば、バックアップ設定時間に電源が切れていた場合、再起動時にバックアップが実行されます。

シュリンクオンザフライ機能

NTFSのボリュームの縮小復元と縮小複製が可能です。例えば、用意した代替ハードディスクの容量が復元元のデータサイズよりも小さい場合でも、縮小して復元できます。

メール通知機能の強化

タスクの概要、ライセンスステータスの警告(使用期限)の情報を通知できます。包括的はバックアップ状況やライセンス切れなどをメールベースで監視することができるので、遠隔地のAIPエージェントや委託管理しているAIPの状況を確認できます。

また、サービスレベルでの機能の改善が行われています。

体験版もありますのでお試しください。


ActiveImage Protector 2016 IT Pro Edition

ActiveImage Protector 2016 のIT Proエディションリリースされました。 IT ProはWindows PE上や稼働中のWindows上で起動して使用します。ライセンス期間内は無制限に使用できるテクニシャンライセンスを適用した製品で、技術者個人に使用権が付与されるライセンス形態です。実際のSIerの現場ではエンジニアがお客様のところへ出向き、操作や設定などを行うことが日常です。お客様のサーバーの定期的なバックアップを設定するのであればお客様ごとのライセンスが必要ですが、たとえば、作業前の一時的なバックアップやP2V、トラブル調査のためのバックアップなどの単発の作業が必要なこともよくあります。こうした状況ですぐに使えるツールとして、広く、気軽にActiveImage Protectorを使用していただけるようにと考えられたライセンスがテクニシャンライセンス、IT Pro エディションです。 今回ActiveImage Protector が2016にバージョンアップされたので同時にIT Proもバージョンアップして新しい方式に切り替えることになりました。以前のように製品メディアとして起動環境を提供するのではなく、IT Pro Creatorを使ってユーザー環境に最適な起動メディアをユーザーが自分自身で作成します。

IT Pro Creator

IT Pro Creator 画面

バージョン3.5では製品メディアそのものを起動メディアとして使用する形で提供していました。そのためライセンス期間といっても実際には製品メディアの使用期限を4半期毎に設定し、都度新しいメディアを送付するという形をとっていました。他社製品のように起動毎に毎回、何桁ものキーを入力したりするなどのユーザーの手間になることを避けるためにこうした方法をとっていたのですが、一方でメディアを受け取れなかったり紛失してしまったりするという問題が発生する可能性がありました。また、Windows PEのライセンスの変更によりPEを自社製品に添付することができなくなりましたので、自分でメディアを作成できる新しい方式に切り替えることにしました。また、ライセンス認証もオンラインで可能になりましたので、アクティベーションした日からきちんと一年間使用できるメディアを作成できるので、ユーザー自身がライセンス期間を簡単に把握できます。 IT Pro Creator自体は作成ツールですのでどこへでも何回でもインストールが可能です。たとえば今すぐ現場で今使いたいという状況になっても、手持ちのノートPCなどでインターネットに接続できればその場でユーザー固有のドライバを組み込んだIT Proメディアを作成できます。

Add device driver

デバイスドライバーの組み込み

ライセンスを受けているエンジニアが使用する限りであればいくつでもメディアを作成できます。ISOファイル、光学メディア、USBメモリースティックに作成が可能です。

メディアの作成

メディアの作成

IT Proのバージョンは2016ですので2016の機能はほぼすべて使用可能です。新しいGUIやイメージマネージメント機能を使用できます。サーバー版との違いは本体になんらかのプログラムのインストールが必要なもの、スケジュール(増分バックアップ)、イメージエクスプローラーなどが使用できません。

IT Proのバージョンは最新のActiveImage Protectorと同じ2016ですので2016の機能はほぼすべて使用可能です。新しいGUIやイメージマネージメント機能を使用できます。サーバー版との違いは、IT Proはインストールなしでの使用が前提ですので本体に常駐が必要なもの、サービスの常時稼働が必要なもの、本体になんらかのプログラムのインストールが必要なものは使用できません。具体的にはスケジュール(増分バックアップ)、イメージエクスプローラーが使用できません。

ActiveImage Protector 2016 IT Pro

ActiveImage Protector 2016 IT Pro

IT Proの起動方法にはネイティブ起動とBE起動があります。ネイティブ起動は以前からゼロインストール起動と呼んでいた機能です。稼働しているWindows上でメディア上のAIPを直接起動してホットバックアップが可能です。サーバー側になにもインストールしないため通常のアプリケーションのように普通に終了します。インストール、アンインストールは必要ありません。 BE起動はWindowsPEベースのAIPを起動します。メディアを入れてマシンを起動するとメディアから起動してきます。この場合はもちろんいわゆるコールドブートになります。インストール直後の状態、配信用にSysprepをかけた状態のバックアップ、あるいはフォレンジックスのために静的状態でディスクを保全する場合などに応用できます。 BCDリペア機能を使うことで、復元後にブート設定を回復することができます。復元時の設定を間違ったなど何らかの理由で起動設定が復元した状態と一致しなくなった場合にこの機能を使うことで起動情報を修復することができます。

IT Pro ユーティリティ

IT Pro ユーティリティ

ActiveImage Protector 2016になったIT Pro評価版を用意しています。また、熊本地震の復興支援として、2016/9/7 まで使用できる災害支援版もお試しください。