AutoStartでは構成情報のバックアップ・リストアが行えます。構成情報とは、AutoStartの全ての設定を指します。これにより、例えばAutoStartを再インストールする場合に、1から構築を行うのではなく、リストアすれば簡単にクラスタ構成を戻すことができるのです。
AutoStartのバックアップ方法としては、論理バックアップと物理バックアップの2つに分けることができます。
論理バックアップ
論理バックアップとは、AutoStartサービスが稼働している状態で設定情報を定義ファイルに出力する方法です。
物理バックアップ
物理バックアップとは、AutoStartの設定が格納されているデータベースファイルを、物理的に別の媒体へバックアップする方法です。
論理バックアップの方法
1) バックアップコマンドを用いる
$FT_DIR/binディレクトリに移動して ftcliコマンドを実行する
AutoStartのコマンドラインインターフェイスから、 backup を実行します。そうすると$FT_DIR/binディレクトリにBackup.defファイルが作成されます。
2) エクスポートコマンドを用いる
$FT_DIR/binディレクトリに移動して ftcliコマンドを実行する
AutoStartのコマンドラインインターフェイスから、 export <filename> を実行します。この<filename>にパスを記述すればネットワーク共有フォルダなど様々な場所に構成情報をエクスポートできます。
物理バックアップの方法
1) サードパーティ製のバックアップソフトを使用して、AutoStartのデータベースファイルをバックアップする。
Windows2003以降のOSであれば、VSSと連動してオンラインでもバックアップ可能です。
2) AutoStartのAgentサービスを停止後、$FT_DIRの配下で、(例:eas53_srv1)のフォルダを別の場所にコピーする。
物理バックアップのメリットは、完全な元の状態に戻せるという点です。
論理バックアップの場合、何か誤った構成情報をインポートした後に、正しい構成情報をインポートしても、全部上書きされるわけではありません。
例えば、誤って別のサーバーの構成情報をインポートしたとすると、下図のように必要のない『File』というリソースグループとノードが追加されてしまいました。

このような状況では、論理バックアップのファイルがあったとしても、元の状態に戻すことができなくなりますので、複数のAutoStartクラスタがあるような環境では、物理、論理バックアップを状況に合わせてとっていくことが重要になります。